ニンゲンって浮気性なんですかね。ベランダから満開のサクラが見えるのにっわざわざバスに乗って遠くの櫻を見に行くんですよ。え? 飽きっぽい? はいはい、このウラワザもう終りにちかいです。今日は三冬を抜けて初春です。
ま——け
的が立つ/妙気にマスク/飛んでいけ (三冬)
まとがたつ めうきにますく とんでいけ
刑典と/屈す魔に花黄梅(きうめ)/蔦が土間 (初春)
季語:マスク・三冬。迎春花(黄梅)・初春
的が立つ(まとがたつ):罰が当たること。
妙気(みょうき):へんな匂い。
刑典(けいてん):刑罰の法典。「
屈す(くす):屈服する。
無精したバチが当たったのかマスクに口中の嫌なにおいが籠っている。臭いの臭いの飛んでけ~
魔性のものが、法典と黄梅の香気に負けて蔦の這った土間に平伏した。
どうも「木に竹」ですねえ。出直します。
丸太曳/妙気にまづく/飛んでいけ (晩冬)
まるたひき めうきにまづく とんでいけ
経典と/愚図魔に花黄梅/忌避達磨 (初春)
季語:丸太曳。丸太出・晩冬。黄梅の花(迎春花)・初春。
丸太曳(まるたひき):伐採した材木を筏に組んで木場まで流すために、山の急斜面を滑落させるなどして運ぶこと。
経典(けいてん):仏教を除く宗教や聖人・賢人の教えを書いたもの。
達磨(だるま):禅宗の聖人。座禅で修行した。ずんぐりした体型と髭ずらで親しまれている。
勇壮な木おろしの時期がやって来た。待ちに待ったチャンス到来。それなのにチト腹が痛い。痛いの痛いのとんでいけ~
御教えの書物と暗愚な坊主に黄色の梅の花が。達磨禅師は一切無視して座禅三昧。
トポロジーループ遊びもかなりアキが来ました。毎日回文俳句一句作って一年間分まとめて本にした『回文俳句日記/回転角360度+5日』でやめておけばよかった。
わざわざバスに乗って花見に出かけたのはウチの家内です。予報では一日中雨で、当日は激しい降りようで、諦めるかと思ったらキャンセルしないでお出かけ…。日頃の心掛けが悪いのだよと嘯いていたらバスの中から嬉しそうな声で℡。なんと大雪だった…そりゃ、俺も見たかった。
帰宅して、どうだった?「雪に桜」は…?
バスの中で観た大雪は雨になっていた…
当日は4月1日。空模様もウソをつくんだねえ、でチョン。
お疲れ~…