怪盗二十面相アクロバチック俳諧、有為の奥山道にさしかかりました。ではゴラン高原…あ、いや、ごらんください。
う——ゐ
盂蘭盆会/構ふ僧と錫/帙この維 (初秋)
うらぼんゑ くふそうとすず ちつこのゐ
ゐのこづち/鈴と嘯く/園圃老 (晩夏)
季語:盂蘭盆・初秋。いのこづち・晩夏から初秋。
盂蘭盆(うらぼん):七月十三日~十五日に行われる仏事。初秋の霊祭り。
帙の維(ちつのゐ):書物を保護するための箱型のカバー。転じて、本。
ゐのこづち:雑草。実が花軸から離れやすく、すぐ衣服にくっつく。漢方の解毒剤。
園圃(えんぽ):菜園や苗圃。
盂蘭盆会。長い年月に底光りのする錫杖と仏典を手にして僧が居並ぶ。
農園の老人は裾についたいのこづちを、無音の鈴、これすなわち、百姓の勲章だと自慢している。
「コロナがなにほどのものぞ。おととい来やがれ」とうそぶいていたら、ホントに一昨日風邪をひきました。昨夜は15分おきに咳が出てほとんど寝ていないのです。ウチのとなりがコロナにやられて、やめておけ、と言ったのに見舞に行ってうつったようです。もう後の祭り。皆さん、命を大事にしましょう。こころを鬼にして病気見舞いに行かないようにしましょう。(鼻水タラタラ落としながらこれを書く私はウロボロス)