源氏物語の和歌を基歌にして回文短歌にしました。基歌は前回の、そっくりそのままの回文詠み(裏紫)と同じもの(夕顔の巻・作中作者 光源氏)にしました。
比べて見てください。
基歌《見しひとの けぶりを雲と 眺むれば ゆふべの空も むつましきかな》
魅しひとの けぶりを雲と 眺むらむ
鉋と杢居り 武家の訪ひし見
———みしひとの けぶりをくもと ながむらむ
かなともくをり ふけのとひしみ
回文短歌。頭から読んでも下から読んでも同じ文です。
らむ:
鉋(かな):大工道具。かんな。
杢(もく):大工の棟梁。
魅惑的だったあの人も荼毘の煙と消えてしまった。
大工の親方のところにお武家がやってきた。また碁打ちに来たのだろう。万事のどかのなかに今日も過ぎてゆく。
前回の「ビックリ…」と併せてご覧ください。DNAがおなじなのでそっくり…ではない⁉ のです。
同じ和歌をもう一ひねりして次回のブログにしましょう。
どうぞお楽しみに。