回文二連俳句/渦連星〈双子座〉たぬき囃子 | ouroboros-34のブログ

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こころに映りゆく由無しごとを其処は可となく書き付けて
ごうなっだのでありますぐるらめ。

二つの俳句をくっつけて二つで回文俳句。名付けて渦連星ふたご座という芸当を続けてきました。そろそろ種切れです。最後のひと花をどう咲かせうぞ、と思案中です。あっと言わせたい。そう願っています。

○りけにです/にんはのみきつ/つどひけり

俚家にです/忍派の御狐/集ひけり
罹牙ひとつ/月見の晩に/捨てにけり


御狐(みきつ):「御」は尊称。キツネのネは美称。狐は冬の季語。狸も冬の季語。「月見」はここでは秋の季語ではない。
罹牙(りげ):病んだ歯。

梨の木のある隣の俚さんのいえは、人を化かす一派の忍の一族ですが全員集合の達しがありました。もとは狸系だそうですが…ほら、俚(り)は家系の狸(り)につうじるではありませんか。
病んだ歯牙を抜いて満月の晩に葬りました。みんな総出で祀ってくれました。〽…ツンツンつきよダみんなでてコイコイコイ。

重い切字「や」「かな」「けり」のうち、ペアの句両方とも「けり」揃いで切りました。「流れ魅す」で「かな」切れ、「無月ぞや」で「や」切れを試みていますので併せてご覧ください。

狸囃子(たぬきばやし)は童謡ですが、ポルトガル語圏では全歌詞が卑猥な文句になります。ツンツンもコイコイもだめです。絶対に歌ってはなりません。

タンスの入れ替えをしました。
冬物と異なり、引き出しがスカスカです。空調もオカシクなりました。ガスが抜けたと見えて全然利きません。10年以上になるので買い替えの時期を疾うに過ぎているのは知っているのですがね。
 暑い夏になりそうです。