回文二連俳句/渦連星〈双子座〉たゐに歌 | ouroboros-34のブログ

ouroboros-34のブログ

こころに映りゆく由無しごとを其処は可となく書き付けて
ごうなっだのでありますぐるらめ。

上から読んでも下から読んでも同じ文が回文と言いますが
ここでは違う文になる俳句です。苦心惨憺して聞いたことのないムズカシい単語に行き着きます。今日も辞書と格闘技です。


○たくらくと/たうにゐだてん/くごのぎは

卓犖と/唐土韋駄天/供御の儀は
覇気の子来/無手太為爾うた/説く落堕


卓犖(たくらく):【形容動詞タリ】他より抜きんでて優れていること。卓越。
唐土(とうに):中国。唐土。
韋駄天(いだてん):増長天八将軍の一。仏法守護神。捷疾鬼(しょうしつき)が仏舎利を奪い逃げたとき追いかけて取り戻した、という俗伝から足の速い人に譬える。
供御(くご):①皇族の食べ物。②女房詞で「飯(めし)」
無手(むて):①無能。②無駄。徒労に終わること。③無理。強引なこと。
太為爾(たゐに):仮名文字を憶え、また仮名文字を書き習うために、仮名四十七文字を重複しないように全部使って作った歌。いろは歌になる前のいろは歌、といった立ち位置ですね。

「田居(たゐ)に出で 菜摘む我をぞ 
君召すと あさり追ひ行く 
山城の 打ち酔(ゑ)へる子等 
藻葉(もは)干せよ え舟繋(か)けぬ」

平安時代初期から同じ役目をしていた「天地(あめつち)の歌」についで平安時代中期に源為憲によって作られたが、これより後に出た「いろは歌」に圧倒された。たゐにの歌。
落堕(らくだ):①僧が妻帯するなど、戒律を破ること。②僧が還俗すること。③堕落。

めしの時間になると、ガキたちは、もろこしの韋駄天のようにその足の速いこと。もう膳の前にそろっている。
元気盛んな子どもたち、習字を教えようたってじっとしているもんではない。教えるのが、これまた、破戒坊主だよ。

雑(ぞう)の句です。

連歌・俳諧では無季の句を「雑(ざふ)」として、その他、扱いしますが、極めて不当な扱いだと思います。神祇釈教恋無情人情万般を受け持たされてザツとはなんですか。無季は大事です。無季は有季の対語ではありません。無季もまた季節の一つなのです。春夏秋冬と対等に遇するべきです。私は「雑」をソウと読むことにしています。「惣」です。そうです。そうですとも。

今日はいやにイキドオッテいますね。なにか虫の居所が悪いようですよ。こいうときは近寄らない方がいいです。
家人が数独を始めました。数字を見詰めて唸ってます。「家計簿だね、まるで」といったら「おなじじゃないよ。赤字が無い」とこたえました。夫婦で漫才やってヨシモトから誘われても…ってことはないわな。

暑くなりました。今日明日にでも、タンスの入れ替えをしないと納豆菌が蒸してくる。