回文二連俳句/渦連星〈双子座〉潮だまり | ouroboros-34のブログ

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こころに映りゆく由無しごとを其処は可となく書き付けて
ごうなっだのでありますぐるらめ。

回文俳句亜流「スクランブル位相幾何学的連詩メビウス系の二連俳句」です。すこし力み過ぎましたかね。
まあ見ちゃったんなせ。


○しほだまり/ふとにらかつみ/がねぜとふ

 潮だまり/ふと児ら且つ見/蟹是問ふ
 ふとセネカ/みづからに問ふ/里まだ星


潮だまり:潮が引いた後も岩礁の窪みに残っている海水。
蟹(ガネ):カニのことを九州ではこのようにいう。
セネカ:古代ローマの思想家。ネロに疑われて自殺した。
星(ホシ):東洋の島国の警察当局では犯人のことをホシというらしい。

潮だまりでは親蟹が子ガニを見回してこれでよいのだろうかと自問自答している、「この子たちにカニとしての一生を与えたのはよかったことなのだろうか?」。
一方ではセネカが自問自答する「オレの哲理がアヤマリならば責任を取るのにやぶさかでないのだが?」ネロにコルシカ島生まれというだけで疑われて自殺したのだった。————べつにアヤマリだったわけでもないのにもかかわらず。

セネカ。 「青い山脈」のガンちゃん(だったと思う⁈)を思い出します。若かったですねえ。映画を観たときから70年ですか。そんなに経ちましたか。若山セツ子はどうしていますかね、今。