回文二連俳句/渦連星〈双子座〉 ヤン衆 | ouroboros-34のブログ

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こころに映りゆく由無しごとを其処は可となく書き付けて
ごうなっだのでありますぐるらめ。

回文俳句ではありません。双子俳句です。逆子俳句です。
作り置きの在庫がのこり少なになってきましたので、このあとのことを考えています。さあどうしたもんですかねえ。


○やんけつい/にしんとりこの/いへたてた

ヤン決意/鰊獲りこの/家建てた
建てた塀/残り頓死に/一軒家


ヤン:ヤンシュの略称。渡り漁夫。サンマの漁期に東北から北海道に出稼ぎに渡ってくる労働者をヤンシュというそうです。春の季語。
塀(へい):板子塀。「板子一枚下は地獄」、船乗りの仕事は危険
が多いという俗言を下敷きにしています。

ヤンシュの夢。ニシンを獲ってじゃんじゃん稼いで、一戸建ての家を建てるぞ!
しかるに、海に落ちてお陀仏、残ったのは板子塀。家業が家業だったからなあ。板子一枚地獄の中。

くたばりかけたわけではありませんが、記事がおそくなってどう言い訳をしたものかと新聞を開いたら、「太陽フレア」のハナシが目に留まりました。コレコレ…
太陽フレアとはコロナのことですよね。わたしはコロナが大好きでで、下手な詩を作り音をつけてユーチューブにあげたりしていますが、…

     部分日蝕人


1 太陽が半分になる日
地に生(あ)れしひとの夢も半減する
コロナがひときわ高く炎上するとき
ひと同士の殺し合いも最高潮で
大変なよろこびと笑いに包まれる

 
2 太陽が半分になる日
兄弟の骨付き肉を食いちぎり
恋人の血を純銀のストローで啜る日
口のまわりについた血はナプキンでぬぐい
歯にはさまった筋は鉄釘楊枝でせせる


3 太陽が半分になる日
バトルゲームにはや飽いたひとの子へ
木下闇がひどく広がった異常な暗さに
宗教を寿ぐ讃歌がよわよわしく叫ぶ
ピタゴラスの定理にかわる低利金融を!


 4 太陽が半分になった日
カインのしるしの印綬式をみそなわすは
畏れ多いコトながら墓守のヨリック氏
ノアの方舟が難破して横倒しに
滅亡する日の悲しい物語

「コロナ」が流感の名前になって、すっかりお株を取られ、すっかり嫌われものにされてしまいました。「コロナ大好き」と表立って言えなくなり、すっかり日陰者の身分です。
デモテープまで作って……反響ゼロでした。
そんなこんなでごまかしましたが、ごまかっされませんでしょうね。ハイハイ……