回文二連俳句/渦連星〈双子座〉11 野老 | ouroboros-34のブログ

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こころに映りゆく由無しごとを其処は可となく書き付けて
ごうなっだのでありますぐるらめ。

2句そろって1人前、という双子俳句を作っています。逆読みすると隣の句ってわけです。ケレン味が身上ってことでして…出来(でき)は半人前ですけど。
こんな句を英語では? 少し調べてみました。結果を末尾に。

○しにたえて/かをくかいたい/ののおきな

 亡きおのの/衣帯欠く魚か/てえ田螺
 死に絶えて/家屋解体/野翁


おの:己⑴【反照代名詞】その人(物)自身を指す言葉。②一人称。わたし。おのし(お主)は二人称でおまえ。己様(おのさま、おのさん)は二人称の代名詞。あなたさま。「おのおの」は二人称の複数。ニホンゴはややこしい。おのれ(己)は、反照代名詞で、辞典には①一人称。②二人称。③【副詞】ひとりでに。自然と。とある。因みに「僕(ぼく)は一人称代名詞だが、二人称としても使われる。
ニホンゴの多義性が曖昧さを生む厄介で面白い特徴です。
てえ:【連語】「と言う」の転。「するってえと」などと威勢のいい言葉ですね。
野翁(ののおきな):野老(ところ)の異名。新年の季語ですが、季語をキカせるなら新年早々縁起でもない、って感じですか。

 水葬されたわたしを見てタニシが「着物を着ていない魚かな?」と言った。
 わたしが死んで跡を継ぐものが無くなった家は解体されて裸の更地になった。後に残された野老(ところ)は「衣帯無き平地かな」と言うだろう。

 回文俳句・回文短歌など「回文」を英語でパリンドロームpalindromeといいます。正逆読みが同一となるものです。同一にならない、異義文になるものをシモードニラップsemordnilapというそうです。パリンドロームを逆読みした命名です。まさに「渦連星〈双子座〉」はシモードニラップですね。英語で「gatemanとnametag」の例をウィキペデイアで挙げていました。

「双子」は分子生物学や数学では学術用語でもあり、数学でいうと、双子素数(ふたごそすう、英: twin prime(差が 2 である二つの素数の組を構成する各素数。奇数の隣同士)、例えば、(3, 5), (5, 7), (11, 13), (17, 19), (29, 31), …というようにひとつおいた隣同士が素数となっている組のことです。
無限にあるのか有限個なのか、分かっていません。
音楽にハイドンの交響曲台7番「パリンドローム」第三楽章があるそうです。
シモード…は日本語で「鯛(たい)米(こめ)」というそうですけどこれはエッチの方面の隠語なので知らない方がいいらしい(辞典には載っていますが)。