回文二連俳句/渦連星〈双子座〉6 浮いて来い | ouroboros-34のブログ

ouroboros-34のブログ

こころに映りゆく由無しごとを其処は可となく書き付けて
ごうなっだのでありますぐるらめ。

「回文二連俳句」と称して、逆読みすると隣の俳句になる、という芸当を始めて6回目。コジ付の句合わせ。夏の季語「浮いて来い」に挑みます。

○ういてこい/ぶりきのうさこ/れだのこと

 浮いて来い/ブリキの兎子/レダの子と
 どこの誰/五三の桐生/以後低宇


浮いて来い(ういてこい):水に浮かべて遊ぶおもちゃ。浮人形。夏の季語。
レダ:ギリシア神話の女性で、白鳥に化けたゼウスにセクハラを受けた。西洋美術の人気テーマのひとつ。ゼウスの子、ポリュデウケスとヘレネを生んだ。ヘレネは絶世の美女でトロイ戦争の原因になった。
五三の桐(ごぞうのきり):ゴサンノキリと読めば、天皇家の紋所。
宇:①庇。屋根。②天地四方。③心。魂の住処。

あらあら、ウサちゃんと水に潜ってしまったわ。さあ、アガッテイラッシャイ。ヘレネちゃん。と希臘語で言ったらしい。
五三の桐? って誰さ。貢物をもってきてます? その辺に置いといて。それからというものは、肩で風を切る勢いだった東洋の五三の桐氏、軒庇を低くして小さくなってすごしましたとさ。貢物は? 浮いて来い、だったのでした。———誤算の限(き)りじゃわいな。

誤算の錐で思い出す。板の上に手のひらを広げ指の股をきりで突く。一種の度胸試しのヤクザの真似をして強がっていた北九州のバカがいた。

ふたご座にまつわるギリシア神話から抱いた妄想でした。セクハラパワハラ本舗ゼウスが造ったのがニンゲンだそうですから、ハラスメントはニンゲンの本性なのでしょうね。

一雨ごとに暖かくなる。これはもう、春の足音と見ていいのですよね。