回文俳句外炎編 双子座⑴ | ouroboros-34のブログ

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こころに映りゆく由無しごとを其処は可となく書き付けて
ごうなっだのでありますぐるらめ。

明けましておめでとうございます。
回文短歌を100首近くご披露してきましたが、趣向を変えて回文俳句の応用篇、回文構造の連句を試みようかと考えています。
構造はカンタンです。俳句を二句、互いに逆読みすると相方になるという組俳句です。

 ここでは本邦初見参、題して、双子座———二句ひと組で二連星ウロボロス。表裏一体とする連獅子です。

いかがですか?これがホントの二句一章躰。
 
○ながれみす とほのくみづの しじまかな

流れ魅す/遠のく水の/静寂かな
仲間死し/野摘み来のほと/菫かな

ほと:くぼみ。物陰。
菫(すみれ):春の季語。

 惚れ惚れするような美しい流れに出会った。静かだ。
 友が死んだ。墓参の道を草花を摘みながら行くと蔭にひっそりとスミレの群落が…

逆読みすると隣の句となる構造です。以下同様の仕組みです。
特別にこのセットは「切れ」を「かな」でそろえてみました。次のセットは「けり」でそろえてみます。
虫歯を一本抜いたのでそれを詠んでみようかと思います。

皆様にとって佳いお年でありますよう、お祈り申し上げます。