さかしら伊呂波50撰ラストについて | ouroboros-34のブログ

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こころに映りゆく由無しごとを其処は可となく書き付けて
ごうなっだのでありますぐるらめ。

俳句、短歌とやってきて、回文俳句、回文短歌と試みました。
回文俳句は1年間まいにち日記にしました。464句になりました。出版しました。
回文俳句で歌仙を巻きました。出版しました。回文俳句は食傷しました。そろそろ辞め時かと思います。

この前の回文短歌のラストは、「京」でした。いろは歌留多では「京」は漢字ではなく仮名として扱われます。ご存知でしたか?
「京」は、仮名文字の最後ということで、「仮名尻(かなじり)」といいます。面白いちょっとしゃれっ気のある「コジ付け」ですね。因みに「いろは」の「い」を「仮名頭(かながしら)」とも言います。

さてきょうは、出直し仕切り直し杮(こけら)落としというわけですが、(こけら)という字は(かき)という字と酷似していますがちがうのですね。このブログでは同じに見えますね。コケラのナベブタはナベブタじゃないのですがね。カキは9画ですがコケラは8画です。
あ、ご存知でしたね。余分なことでした。

暇任せで夜空を見ながらこんなことをしてみました。
○すまいざこ/ろくむのむくろ/ございます(よみかた)

鬆魔いざ来/六無の骸/御座います (回文俳句)
六無(ろくむ):林子平の号。「親も無し妻無し子無し板木無し金も無けれど死にたくも無し」によって六無斎と号した。
このムカシ作った回文俳句に対して、

○すまいざこ/はらなりぶんと/にらはこべ(よみかた正逆)
  須万いざ来/腹鳴りブント/韮繁縷
  凹腹に/どんぶりならば/御座います

須万(すま):スズキ目の海魚。安黒色全長一メートル。スマガツオ。食用。
ブント:全学連用語。共産主義者同盟。
韮繁縷(にらはこべ):ニラとハコベ。いずれも春の季語。

スズキ来い。ブントだって腹が減るさ。鋼鉄はどのようにして鍛えられしや?
こうなったら、雑草でも食うか、
雑草ならば雑炊などどう? 「革命ごっこ」なんて不真面目にやるものかね?去らば去れ。

数日前夜、ふたご座は流星が盛んというので話題になりましたね。ふたご座はふたつの星が互いの周りをまわる連星です。
上記の句は双子で互いに逆詠みになるような構造になっています。
一見、作るのが難しそうですが、見た目より易しく、難易度は回文俳句と回文短歌の中間ぐらい、回文俳句寄りの程度です。
回文俳句に飽いたら作ってみてください。