回文短歌(逆読みしても正読みと同じになる歌)を悪戦苦闘して作っています。偉人は今日は釈迦にしました。
[く] 釈迦
求法(ぐほふ)の機(き) 倦(う)まずたゆまず 矯(た)むるなる
無(む)だす迷(まゆ)だす 盲(まう)亀(き)の浮木(ふぼく)
―――ぐほふのき うまずたゆまず たむるなる
むだすまゆだす まうきのふぼく
仏の教えに出合う機会は多くない。絶えず法を求め行いを直し、知らないこと、はっきりしないこと、迷っていることを究めてゆきなさい。「盲(もう)亀(き)の浮木(ふぼく)」で非情な困難が待ち受けていることだろう―――けれども。
求法(ぐほう):仏の教えを求めること。
機(き):機会。
矯むるなり(たむるなり):「矯む」の連体形+「なり」ですからこの「なり」は断定の助動詞で、…するのである。の意。「矯むなり」であれば、「なり」は推定を表し…するらしい。となります。
む:霧(む)。はっきりしないこと。
まゆ:紕ひ(まよひ)の縮合名詞化。経糸と横糸が乱れもつれること。こころが乱れること。惑(まど)い。
盲亀の浮木(もうきのふぼく):大海にただよう一本の木の穴に盲目の亀が容易に入り込むことができなかったという『涅槃(ねはん)教(きょう)』にある話から、仏の教えに出合うのは滅多なことではないことの譬(たと)え。
歯を抜きました。90年間生活を俱にしてきましたが、この歯どうしますか?と歯医者が訊くので、捨ててもらいました。生え代わりを祈って屋根瓦の上に放り投げるという風習があるのですが、集合住宅では3階の上…というのは臂力ニ難アリです。歯科まで歩くのが困難なので2回分の治療を1回にまとめてしてもらいましたのはさすがにこたえました。血圧が跳ね上がるし…あっちをたてればこっちがたたず。
このイロハ順回文短歌も残りわずかになりました。あと、「…宿世負ふひの南無ぞ杖(す・く・せ・お・ふ・ひ・の・な・む・ぞ・つ・ゑ)」でお別れです。偉人は荷風・与謝野晶子・伊藤左千夫・良寛;スティーブン・キング…を予定し調べているところです。最後まで続くかどうか?!やねにほうりあげてオシャカにするわけにもいかないので…
お釈迦(オシャカ)ってご存知ですか?知ってますよね。シツレイ。