[り] 西田幾多郎
理路委曲(ゐきょく) 尽くして説く日 冥句(めいく)句意
目惹(ひ)くとて頻(し)く 月(つく)よき囲炉裏(ゐろり)
——りろゐきよく つくしてとくひ めいくくい
めひくとてしく つくよきゐろり (回文短歌)
———囲炉裏の間に軸が掛かっている。その掛け軸の曖昧(あいまい)な語彙(ごい)の解釈について意見を戦わせる、大拙と幾多郎にとってまことに実りの多い、いい一日であった。
理路(りろ):考えの筋道。
委曲(いきょく):くわしいこと。詳細。
冥句(めいく):暗い句。奥深い句。
頻く(しく):動詞四段。①あとからあとから追い付いて前のものに重なる。物事が重なって起きる。②次々と枝や葉がでる。茂(し)く。
西田幾多郎(にしだきたろう):。哲学者。京都学派の創始者。禅の鈴木大拙(だいせつ)と高校の同級。倫理学、形而上学、存在論、認識論『善の研究』は学生によく詠まれた著作本である。
むかしは哲学者イコール詩人でしたが、火星人がいないことになってから哲学者もいなくなりました。宗教が絶滅危惧種になる日も遠くない。
急に寒くなりました。コロナウイルスも、何が何だかわからないうちに、下火のように見えます。4回目のワクチン、予約しましたが、できたら痛いのは避けたいのですが…いえ、ウイルスが再燃してほしいとおもっているわけではありませんよ。
ふらんす堂から売り出した「反照四分の五」の評判がよいようです。さりげなくPRしたりして……
[ぬ]は、三角寛を取り上げようと資料をアサッています。三角寛ってご存知ですか?山窩小説で有名だった人ですけど?