273 薔薇(植物・初夏)
●咎なくて死す薔薇にさへ薔薇の棘 ボツ
いろは歌を折句のように七字ごとに文字を拾うと、「とがなくてしす」となるという謎解きが巷間有名で、それに依りました。
「美しいバラに鋭いトゲがある」というのが薔薇の最大特徴であると思われます。戯曲・詩もそれを主題にした用いられ方をしており、薔薇が文学的に創作意欲をくすぐられるのも、その点を於いてないのです。
単に美しいならほかにも数多、花はありますが、美しさに指先に滲む血を伴う独特の美しさは薔薇特有のものです。サディスティックな美、といいましょうかね。
●神の手に成る造花なり薔薇の花 ボツ
こんなモチーフで句をつくる方針をたてたのでしたが、結果は散々でした。
リクツで詩をよむものではないのですね。この句にしてもソッポですね。
投句で上位に撰されたものは、「さすがの詩」でした。夏井いつき先生の批評眼には毎回唸らされます。見事です。降参!
どうやらシゴトに一区切りついてホットしています。途端の暑さ。グッタリしています。
昼寝を徐々にのばして暑気払いにするつもりですが、そうもしていられないとも思い返して座布団を尻の下に敷きなおしたところです。回文短歌の「は」を考えなきゃ…
ハイごきげんよう……