回文俳句日記8月16日兼題「露草」 | ouroboros-34のブログ

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こころに映りゆく由無しごとを其処は可となく書き付けて
ごうなっだのでありますぐるらめ。


  笏斎つ ラズリ瑠璃すら 露草
  ———さくゆつ□らずりるりすら□つゆくさ

笏(さく):シャクの直音化。しゃく。「笏」の字音は、コツですが、「骨」に通じるのを嫌い、その長さが一尺ほどなのを捉えてシャクと呼んだのだそうです。文官が束帯のとき右手に持つ細長い板片のことです。口上をメモする、今でいう、カンニングペーパーですが、その後形式的儀礼的になった。
斎(ゆ):神聖であるから、触れてはいけないの意。
つ:【格助詞】体言に付いて連体修飾語を作る。の。文の構造上では笏に係るが、逆置して強調すると同時に、後続語にも修飾の気分を及ばせている。

みだりに触れさせない崇高な雰囲気を漂わせるラズリ色。宝石の瑠璃(lapis lazuli)ですら及ばない可憐な、息をのむような美しさ——露草。
俳句は、「切れ」も空けないで(詰めて書く)ことになっている。現代詩は、詞頭をインデントにしたり、一字と限らず望む字数ブランクにしたり、一行そっくり空けたり、飛んだりなど自由である。詩形としての制限は無い。当然のことである。
ここでは、「露草」が4音なので五七五の調べを整えるために1音の空白を設けた。

自由律俳句は、表記上で指定がなくても、定型律にのせて読むべきであると思う。
音楽に於ける休止符は音符のなかで重要な位置を占めている。

颱風のお見舞い申し上げます。大変でしたね。