第32回blog句会「悠々自適」のウロ選です。
テーマは「秋の七草」プラス切れ字「や」を使うことです。
整理番号… 句… 作者名… 取り点… です。8句各1点です。
1.芒野や黄泉路の見ゆる針の穴 まるちゃん2323 5
15.朝顔や旋盤の音の跳ぬる路地 さるぼぼ 10
18.きちかう(桔梗)や白砂光りぬ源氏庭 みなみ 3 蘆山寺庭園源氏庭(京都)
21.新涼や昇格告げる袈裟の色 けいやん 2
24.萩散るや朝より重き夕の風 鈴海老 8
34.蜩や苔むす庭の影法師 みなみ 6
39.葛花や轍を歩む迷ひ犬 鈴海老 5
47.こおろぎやかばんに入りきらぬもの ひょうたん機 9
16名48句から選びました。テーマに沿っていない句も多いのですが、今回は妥協することにしました。
お断わり
前回の「blog句会」で、
●13.濃紫陽花近づいてきし下駄の音/ねこじゃらし 7
「近づきてきし」口語と文語の交り。
としましたが、ウロの誤りでした。
つつしんでお詫び申し上げます。
ねこじゃらしさん、ごめんなさい。
ご迷惑をおかけしました。
すてきな句でした。
ウロの句 3句
●2 桔梗(きちかう)や庫裡のかげなる朽ち桔槹(きっかう) 2(がね みなみ)
「ききょう」で洒落たコトバはないかと辞書を繰っていたら「きちこう」がありました。
これに決めいつもの癖でその辺を読んでいたら「桔槹(きっこう、けっこう、とも。)」が目に飛び込んできました。
「ききょう」とそっくりさんです。意味は「はねつるべ」。井戸は必ず裏手にあります。
上五と下五ばかりか中七もほとんど決まったしまいました。
カ行韻律で口調を整えることにしたのですが、すこしクドかったかな。
●29.やまはぎや寝そびれしまま白む朝 1(sona)
●36.撫子や誰が投げ込みし軍鶏の籠 1(がね)
(かっこ)は点を下さった方。
ありがとうございました。