俳句ポスト365 兼題〈蜩〉投句自解 | ouroboros-34のブログ

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こころに映りゆく由無しごとを其処は可となく書き付けて
ごうなっだのでありますぐるらめ。

  第175回俳句ポスト365兼題「蜩(ひぐらし)」にウロが投句したもの一覧です。


〇蜩やしばし寝ざめの放心に

〇蜩や寝覚めの団扇の放心に

一句目よりもこちらのほうがいいかなと思いました。
「団扇」の季重なりが気になるのですが、プレバトを繰り返し見ましたら、〈鯉のぼり挿され五つのランドセル〉(藤本敏史・2017-05-04プレバト!!)に、「鯉のぼり」と「ランドセル」の季重なりがあり、季語と季節生活用具の考え方に得心、「団扇」を使うことにしました。でも、いいのでしょうか。コタエが未だみつかりません。

〇かなかなや性は単調なものといふ    「人」位選

 これはいいでしょう?かなかなは他の蝉ほどせわしくないのです。哲学をしながらうたっているのです。ヰタ・セクスアリスよりはるかにモノフォニックなのです。

〇蜩やややも遠のく信州路

 テレビ・トリップを楽しんでいたのですが……すうっと午睡に入る瞬間の気持ちyさ…

〇かなかなや語る哀しき片想ひ

 類句多し。平凡ですね。ハイジを思ってハイジジが作った句。

〇小用の蜩ありたる静寂(しじま)かな

 これも案外ありきたりなのですよ。なきながらションするやつはいませんからね。

〇蜩や本郷菊坂井戸を這ふ

 樋口一葉の井戸は、いまも現役で使われています。ヒント財布最後の五千円札。オマージュ。

〇蜩や溶けだしているチョコレート

 女子高ムード。だから「ゐる」は「いる」にしてみました。迷いました。結果的に無意味な迷いでしたけれども。

〇ひぐらしや疲れたるらし息をつぐ

〇蜩や疲れの見える手風琴
〇かなかなや首を傾げる聴診器
〇かなかなや焦らずともよい行きどまり

 この辺はどうでもいい句ですよねえ。自選でボツにすべき句であります。

全部で十句。パスしたのは一句、十返射一句、なんて…