群馬県上野村楢原白井。山深い上野村の中でも隔絶された地区です。
隠れキリシタンの墓があるという事で伺いました。
(市神様:1672年)
白井には長野の佐久から1日十石(約1500kg)の米が運ばれて来たそうです。佐久と上野村をつなぐ十石峠の名はそこからついたそうです。
また、毎月3・7・11・16・20・24・28日に市が立ち、長野・埼玉からも商人が集まり賑わったそうです。中山道の脇往還として人の流れも多かったのでしょう。関所もありました。
これらの斜面が畑です。当然水田は見当たりません。
このような地形ですから田んぼはできず、江戸時代この地の人々は米問屋7軒をはじめ宿屋・飲食店などの商売を営んでいたそうです。
市神様はその商売繁盛の神様を祀っています。
ガイドマップを手に集落を一回りしてみましたが、隠れキリシタンの墓を見つけることができませんでした。
お邪魔した日が、11月23日で祭りをしており長老らしき人に質問してみたら、ドンピシャリの人物でした。
上野村文化財調査員今井興雄さん
この方に白井地区の歴史を教えていただき、隠れキリシタンの墓を案内していただきました。
(高札場)
本来は関所のあった所にありましたが、広場に移転復元しました。
次回から紹介する墓碑は今井興雄さんの案内によるものです。