力士の如く
今日も今日とてこんな時間……。でもいまだ時差ボケなのかまったく眠くならないので、仕事をするにはじつに都合がよろしい。
で、昨日のこと。
この日も空が明るくなり始めたころに家に着いた。フラフラしてはいたがこれは疲れのためではなく、昼、夜ともにダイエットクッキーくらいしか口にしなかったせいだ。本格的に胃が空っぽになっていたらしく、ひっきりなしに腹からガマガエルの首を絞めたかような音が轟いてうるさいったらない。
さてここでいつもだったら、おにぎりやらお菓子やらをビールで胃に流し込み、安らいだ気持ちで就寝するところである。しかしいま俺は、炎のダイエット中の身。ここで、朝飯用にコンビニで購入してきたおにぎり2ヶを摂取するわけにはいかん。せっかく若干ながら痩せてきたのに台無しになってしまう。俺は「いかんいかん。食うてはいかん」と呪文のようにつぶやきながら、やかましい腹を縮こませて布団の上に転がった。強引に寝てくれようと思ったのだ。
ところが、睡眠不足のはずなのにまったく眠ることができない。うつらうつらとしてもすぐに「はっ!」っと目が覚めてしまうのだ。これは多分に時差ボケの影響なのだが、起きた拍子に腹が「ぐぎゅぅぅぅ~……」と鳴り、なんともいたたまれない気持ちになってしまう。けっきょくそのまままんじりともせずに朝を迎え、俺は「寝るのやーめた。朝飯食って会社いこ」と心に決めた。
そして俺は朝食のおにぎりを涙を流しながら頬張り、心から平和な気持ちになった。「やっぱ食べるって幸せなことだよなぁ~(ハート)」。そんなことをつぶやきながら。満腹とは言いがたかったが食べ物のありがたみをしみじみと感じ、「よし! 今日も仕事がんばるぞ!」という気持ちになったのである。食事って偉大な行為だなぁ…………zzzzz……
「はっ!!」と気が付くと、俺は自宅の居間で寝転がっていた。どうやら胃にものが入ったとたんに睡魔に襲われ、そのまま寝ちまったようなのだ。時計を見ると、あと10分ほどで目覚ましをセットしていた時間になるところ。うーん、モノを食ったとたんに寝てしまうなんて、もっともやってはいけないことではないか。
俺は「んだよまったく……」とプリプリしながら、もうひとつ買ってあったおにぎりをムシャムシャと食べた。あーうまい……ムシャムシャムシャ……。これを食ったらシャワーを浴びて、とっとと会社に行ってしまおうムシャムシャムシャ……。しかし空腹が満たされるとどうじでごnな2ネm苦なっつっつちまUNO蚊ωαβθ……zzzz……。
こんな感じで俺は、波のように訪れる眠気にまったく抗うことなくスヤスヤと眠り、起きるたびにメシを食ってはまた眠る……というダイエット中とは思えない最悪のコンボをかましてしまったのであった。
絶望的な遅刻タイムを指す時計の針を眺めながら、俺は湿った声でつぶやいた。
「力士か俺は…………」
目標体重まで、とりあえずあと4キロ……。
で、昨日のこと。
この日も空が明るくなり始めたころに家に着いた。フラフラしてはいたがこれは疲れのためではなく、昼、夜ともにダイエットクッキーくらいしか口にしなかったせいだ。本格的に胃が空っぽになっていたらしく、ひっきりなしに腹からガマガエルの首を絞めたかような音が轟いてうるさいったらない。
さてここでいつもだったら、おにぎりやらお菓子やらをビールで胃に流し込み、安らいだ気持ちで就寝するところである。しかしいま俺は、炎のダイエット中の身。ここで、朝飯用にコンビニで購入してきたおにぎり2ヶを摂取するわけにはいかん。せっかく若干ながら痩せてきたのに台無しになってしまう。俺は「いかんいかん。食うてはいかん」と呪文のようにつぶやきながら、やかましい腹を縮こませて布団の上に転がった。強引に寝てくれようと思ったのだ。
ところが、睡眠不足のはずなのにまったく眠ることができない。うつらうつらとしてもすぐに「はっ!」っと目が覚めてしまうのだ。これは多分に時差ボケの影響なのだが、起きた拍子に腹が「ぐぎゅぅぅぅ~……」と鳴り、なんともいたたまれない気持ちになってしまう。けっきょくそのまままんじりともせずに朝を迎え、俺は「寝るのやーめた。朝飯食って会社いこ」と心に決めた。
そして俺は朝食のおにぎりを涙を流しながら頬張り、心から平和な気持ちになった。「やっぱ食べるって幸せなことだよなぁ~(ハート)」。そんなことをつぶやきながら。満腹とは言いがたかったが食べ物のありがたみをしみじみと感じ、「よし! 今日も仕事がんばるぞ!」という気持ちになったのである。食事って偉大な行為だなぁ…………zzzzz……
「はっ!!」と気が付くと、俺は自宅の居間で寝転がっていた。どうやら胃にものが入ったとたんに睡魔に襲われ、そのまま寝ちまったようなのだ。時計を見ると、あと10分ほどで目覚ましをセットしていた時間になるところ。うーん、モノを食ったとたんに寝てしまうなんて、もっともやってはいけないことではないか。
俺は「んだよまったく……」とプリプリしながら、もうひとつ買ってあったおにぎりをムシャムシャと食べた。あーうまい……ムシャムシャムシャ……。これを食ったらシャワーを浴びて、とっとと会社に行ってしまおうムシャムシャムシャ……。しかし空腹が満たされるとどうじでごnな2ネm苦なっつっつちまUNO蚊ωαβθ……zzzz……。
こんな感じで俺は、波のように訪れる眠気にまったく抗うことなくスヤスヤと眠り、起きるたびにメシを食ってはまた眠る……というダイエット中とは思えない最悪のコンボをかましてしまったのであった。
絶望的な遅刻タイムを指す時計の針を眺めながら、俺は湿った声でつぶやいた。
「力士か俺は…………」
目標体重まで、とりあえずあと4キロ……。