自分のこと家族のこと(2) | 小説 介護される日々

小説 介護される日々

介護される 介護する 寄り添う気持ちとともに。

訪問診療の医者が帰ってやっと

昼ごはんになった。


サンイッチやスープだったが、

病院食とは違い美味しかった。

ビールも一口飲んでみたが、美味しく感じなかった。

残念だ。

もう少し復調したら美味しくなるだろうか。


娘はまだ病院での担当の医者が気になるようだ。

これからどうしたら良いのか、と言っている。

手術しなくてはいけないのかしら、母さんも心配そうだ。


書類を見せてと言われたが、

どこかにいってしまって持っていない。


娘は訪問診療の看護師に電話して

その書類が見たいので送ってもらえないかと頼んでいた。


「あの書類にサインしないと退院できないと言うから

 しょうがなくサインしたんだ。

 もうあの病院へは行かない。

 手術されてしまうからな。

 別な良い病院を探しておこう。」


娘は今度は新しく担当になったケアマネという人にも電話した。

病院にも来ていたらしい。

「その時の状況を教えてもらえませんか?」と聞いている。


電話が終わってから言うには

「ケアマネの人が言うには、サインしないと退院できないというよりは

 手術する気じゃないと今度は入院できないってことみたい。

 手術以外の選択肢はないのかしら。」

あまり要領を得ないようだ。

「訪問診療の先生にも聞いてみようかしら。」とつぶやいた。


「訪問診療の医者が入院先にも来ていたんだ。

 ぐるだからダメだ。

 薬なんて飲んだって腸閉塞にはなるんだから、こんなのも気休めだ。

 違う病院を探す。」

そう言って席を立った。