今日なにごともなく(7) | 小説 介護される日々

小説 介護される日々

介護される 介護する 寄り添う気持ちとともに。

昨日は全がゆになって、退院も間近かと思ったのに

今朝はまた5分がゆに戻った。


どういうことだ?と看護師に聞いたら

「先生が説明に来ますから」という。


そのうち医者が来て

「レントゲンの結果があまり良くないので、

 もうしばらく入院して様子みましょう。」と言う。


「点滴しているだけで治療もしないんだから、

 もういいでしょう!

 ここにいても家で寝てても同じだ。

 退院させてくれ。」

と思わず声を荒げたが、医者は苦笑いして出て行った。


母さんが娘と一緒に来た。

退院のメドはまだたたない、と説明した。


「ひとりでだいじょうぶか?

 夜はひとりで寝られるか?」

と母さんに聞くと、「だいじょうぶ。」と言っているが、

たいぶ疲れているように見えた。


ちゃんと食べているかも心配だ。

娘がおかずを持って行っているようだが、

ひとりで食べる時は味気ないだろう。


母さんの様子を見ていたら

「帰りてぇよ」とつぶやいていた。