目の前のこと(8) | 小説 介護される日々

小説 介護される日々

介護される 介護する 寄り添う気持ちとともに。

今日やっと退院できた。

10日間も入院していたのだ。


退院の時に病院から来週診察に来るように言われたが、

来れるわけない。

いつも往診の医者に来てもらっているんだから。


しかし薬がないのは困る。

娘に往診に来ている医者に連絡するように言う。


「訪問診療の先生に連絡するけど、

 看護師さんが今日来てくれると言っていたので

 お願いできると思う。」と言っていた。


これからは看護師さんが毎週来ることにしたと言う。


そんな必要ないと言おうと思ったが、

退院してしばらくはその方が良いか、と思い直した。

必要なくなったら断ればいいのだろう。

なにより薬を持ってきてもらわなければ。


家に帰ってきてほっとした。

おかゆももう食べなくてすむし、

好きなものが食べられるだろうし。


午後、看護師が来た。

お腹が少し張っていると言われたが、様子みることにした。

まだ退院したばかりだからな。

「薬飲めばなおりますから。」と言っておいた。


母さんがだいぶ疲れている様子だと娘が言っていた。

毎日病院へ通っていたからだろう、と。


それももう今日からはしなくて良いから大丈夫だ。

二人でいつもの暮らしになるから大丈夫だ。