目の前のこと(7) | 小説 介護される日々

小説 介護される日々

介護される 介護する 寄り添う気持ちとともに。

退院が決まった。

まだ3分がゆを食べている状態だが、大丈夫だろうか。


だが母さんもだいぶ疲れている様子だから

もう退院できないと、と思っていたところだ。

とにかく家に帰ろう。


家にいつも来ている訪問看護の人が

引き継ぎに来てくれるから、と娘が言っていた。

ケアマネも来ると言う。

そんな大げさにする必要ない、と娘に言ったが、

必要なことだと言う。


退院の日は手続きもあるから、と

母さんは娘に一緒に来てもらいたいと話していた。


「なるべく早く、9時には来れるか?」と言うと

娘から

「そんなの無理。私が家を出てお母さん迎えに行って、10時頃。」

と言われる。

「そうか。」しょうがない。


朝食食べたらすぐ着替えて支度して

すぐ帰れるようにしておこう。


痛みもないし、帰ればまたいつものように暮らせる。

おかゆじゃなくても食べられる。

普通の静かな生活ができる。