望むこと(1) | 小説 介護される日々

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介護される 介護する 寄り添う気持ちとともに。

今日は担当の医者が私の病状について説明するという。

そのために娘と母さんは早めに病院へ来た。


医者も忙しいのか、約束の時間になってもなかなか病室へ来ない。


娘に言った。

「自分のことなんだから、私が聞いておく。

 もういいよ。帰って。」

娘は「私が希望したんだから、そうもいかないよ。」と言って

帰ろうとしない。


看護師が「先生もう少しかかるので、お待ちください。」と言いに来る。


医者は忙しいんだ。

家族に説明する時間なんて、とれないもんなんだよ。

こんなこと必要ないんだ、自分で状態聞けばいいんだから。

娘や妻に何がわかる。


「こういうイライラして待つ時間がイヤなんだ!帰れ!

 こんなこと病気に良いわけないじゃないか!

 病人をいたわれ!」と娘と母さんに向かって怒鳴っていた。


最悪の雰囲気になった時に「お待たせしました。」と医者が来た。


「すみませんね。先生。お忙しいのに、こんなことお願いするから。

 もう大丈夫ですよ。私から言っておきますから。」と医者に言うと

「いや、ご家族にはキチンと説明する必要がありますから。」と言われた。


今回は手術はしないが、今度腸閉塞になったら手術を考えた方が良いと言われる。

なんだって?この年で、手術?

そんなの無理に決まっているだろう。

まあいい、もうすぐ退院してしまえば、なんてことない。


食べ物や薬にも注意点をいろいろ指摘された。

お酒は飲めますかね?と聞くと、まあいいんじゃないですか、とのこと。

安心した。

やれやれ。