家で暮らしていく(3)a | 小説 介護される日々

小説 介護される日々

介護される 介護する 寄り添う気持ちとともに。

いつのまにか毎日暑い日が続く季節になっている。


今日ははじめて医者が来る日だ。


まず娘が来て、そのあとケアプラザの人という女性が来た。

以前も来たというが、覚えていない。


そのあと、女性の医者と看護師が来た。

脈や目の様子を見て、足も動かしてみたりした。

何も言わないので、どうなんだかわからない。


娘が「整形外科に行った方が良いでしょうか?」と聞くと

「循環系の問題だから、行く必要はないです。」と言われた。

「それよりもリハビリをやった方が良いです。

 リハビリ施設に通うか、訪問リハに来てもらうか、ですね。」

と進められた。


せっかく医者が来ているのだから

母さんも診てもらったらいい、と言うと、

自分で外出できるので、それは出来ない、と言われた。


ひとり診るのも、ふたり診るのも同じじゃないかと思うのに。


医者が帰ったあと、娘とケアプラザの人で

リハビリの施設の話をしていたので、

「そういうのは好かん。」と言った。

そんなことやったって無駄だ。

足があがりにくかったり、痛かったりするのは薬飲まないと治らない。

あがらないものを無理にあげたりする運動なんてできるわけがない。


家にこれ以上、人が来るのも嫌なんだ。


うちは二人で静かに暮らしているだから。