家で暮らしていく(1)a | 小説 介護される日々

小説 介護される日々

介護される 介護する 寄り添う気持ちとともに。

いつも飲んでいる薬がもうすぐなくなりそうだ。

東京の知人のクリニックへ月に一度通っていたが、

ここ1年は足が悪くてそれも出来なくなっていた。

薬をなんとか処方してもらっていた薬局もなくなり、

どうしたもんか。


そうだ。最近よく来る地域ケアプラザの人に

往診する医者を紹介してもらおう。


電話すると、娘に連絡した、とのことだった。

なんで本人に聞かないで、娘に言うのか、と強く言うと

パンフレットを持って説明に来た。


往診というのではなく、訪問診療という制度らしい。

介護保険ではなく医療保険らしい。

良くわからないが、医者が来て薬をくれれば良いんだ。

早く来てもらってくれ、と頼んだ。


その夜、娘から電話があった。

訪問診療の話は進めているから、ということだった。


わりあい近いクリニックから来てもらえるように申込んだが、

先に家族の面談があるから行ってくる、ということだった。


ここでも本人ではなく、娘だの家族だのが話を決めるのか。


気に入らない。


書類だの申請だの言っているが、ただ医者に往診に来てほしいだけだ。