いつからだろう(9)a | 小説 介護される日々

小説 介護される日々

介護される 介護する 寄り添う気持ちとともに。

今日、区役所から認定員という人が来た。

地域ケアプラザの人も来た。


質問をたくさんするので、答えてください、とのこと。

「失礼なことも聞くかもしれないが、決まりなので許してください。

 先にあやまっておきます。」とまず言われた。


確かに、

「今日は何月何日か?」

「季節はなにか?」

「食べること、寝て起きることはできますか?」

などというバカにしているのか、と言いたくなる質問が多い。

先に「あやまっておきます。」と言われてなければ

怒ってしまったかもしれないな、と思った。


イスに座って片足ずつ持ち上げたり、手を握らせたりもした。

脚力や握力を見ているようだ。


母さんにも同じように聞いていた。

一人分いくつ質問するのか聞いたら 78問だという。


こんなことで何がわかるのか、と思っていたが、

わざわざ来てくれているので、我慢していた。


廊下に手すりをつけると良いのでは?とも言われた。

足が悪くても家の中は普通に歩けるし、

廊下も壁に触っていれば大丈夫なので、「必要ない」と答えた。


普段は静かな老人二人暮らしなのに、人がたくさん来て

あれこれ言われて

本当に疲れた。


でもこれで済んだから、当分は何も言ってこないだろう。

やれやれだ。