クリニックは満員だった。
娘に連れられて母さんと3人で狭い待合室で待たされた。
1時間以上待ったあげく、
身長だの体重だの、たいしたこともしないので、
思わず「こんなに待たせて」と言ってしまったが、
娘に「大きな声でそんなこと言わないで。」とたしなめられた。
廊下のはじっこの狭い所で服を脱いだり着たりして、
本当に疲れる。
診察室に呼ばれたのはさらにその1時間あとだった。
こんな大変な思いをして、せっかく医者に来たので、
足を診てもらって薬をもらおう。
「どこも悪いところはありません。足が痛くて歩けないから薬をください。」と言った。
医者は聞いているのか聞いてないのか、
一緒に診察室に入った娘に質問をしながら書類を書きこんでいる。
「足がかなり悪いから、なんとかしたい。」と重ねて訴えてみた。
医者は「往診してもらえるようにしましょう。介護保険申請をしますね。」
と言って、それで終わった。
母さんも診察してもらっていた。
こちらも娘が一緒に行って説明したようだった。
母さんはどこも悪くないから、診てもらう必要もないのに。
とにかく疲れた。医者にはもう来たくない。