いつからだろう(7)a | 小説 介護される日々

小説 介護される日々

介護される 介護する 寄り添う気持ちとともに。

クリニックは満員だった。

娘に連れられて母さんと3人で狭い待合室で待たされた。


1時間以上待ったあげく、

身長だの体重だの、たいしたこともしないので、

思わず「こんなに待たせて」と言ってしまったが、

娘に「大きな声でそんなこと言わないで。」とたしなめられた。


廊下のはじっこの狭い所で服を脱いだり着たりして、

本当に疲れる。


診察室に呼ばれたのはさらにその1時間あとだった。


こんな大変な思いをして、せっかく医者に来たので、

足を診てもらって薬をもらおう。

「どこも悪いところはありません。足が痛くて歩けないから薬をください。」と言った。


医者は聞いているのか聞いてないのか、

一緒に診察室に入った娘に質問をしながら書類を書きこんでいる。


「足がかなり悪いから、なんとかしたい。」と重ねて訴えてみた。


医者は「往診してもらえるようにしましょう。介護保険申請をしますね。」

と言って、それで終わった。


母さんも診察してもらっていた。

こちらも娘が一緒に行って説明したようだった。

母さんはどこも悪くないから、診てもらう必要もないのに。


とにかく疲れた。医者にはもう来たくない。