いつからだろう(5)a | 小説 介護される日々

小説 介護される日々

介護される 介護する 寄り添う気持ちとともに。

最近はとても調子が良い。

母さんも私も穏やかに過ごしているので、

何も不自由もなく、このままで充分だろうと思う。


娘に電話して介護保険の申請はまだ必要ないから、

あさっての病院もキャンセルしてくれ、と連絡した。


なにしろ私達は普通の暮らしをしていて

全く問題ないのだから。


娘には「足が痛い」ことも加えて説明した。

外に行くことはできない、と。


ちょっと間があって、娘は静かに言った。


「おとうさん、足が痛くて外に出られないというのは

 手助けが必要になるかもしれない、ということだよ。

 私も一緒に行くし、タクシーで5分で行ける所だから、

 一度行ってみようよ。」


娘の言っていることもわかるような気がした。


でも医者に行く必要は感じないし、なにより面倒なのだ。


「必要ない!」と言って電話を切った。