入梅⑨ | ㈱OTS探偵社・梅木栄二の「グダグダ」小説!

㈱OTS探偵社・梅木栄二の「グダグダ」小説!

現役探偵・梅木 栄二(50代)の日々考えている事を事務所に帰った時まとめてみるつもりだったのが・・・。
いつしか勝手に小説化!へタレでド素人な小説読んでやって下さいぃ~。

皆で一斉に私の顔を見たかと思いきや、無言の圧をかけてくる。そりゃ自分の分くらいはちゃんと払うが、何か祝い事があった訳でも無いのに、何故に私がこいつらの面倒を見なくちゃいけない!?

 

「なんで私が払わなきゃいけないんだ!!それぞれで払えばいいだろっっ!! 」

「当然の事っすよ! 」

「昨日、社長は飲みに行ってますしね。何より前にした食事の約束もまだ守れてないし… 」

「しゃちょう、こんぶくう? 」

 

料金を支払ってもらえず戸惑っているお弁当屋さんを目の前に、私は力の限り抵抗した。

 

「今日という今日はダメだ!ほれ、お弁当屋さんも困ってらっしゃるだろう?ちゃんと… 」

「まぁまぁ…弁当屋さんも困ってるっすよ。ここはとりあえずって事で… 」

「そうですよ。ご迷惑でしょう? 」

「しゃちょう、こん… 」

「うるせ――――!! 」

 

そう言いながら、さすがにお昼時のお弁当屋さんに迷惑は掛けられないと、渋々4000円を支払う事にした。まだ若い、20代くらいの青年だったが「ありがとうございました!」と、爽やかに挨拶した後…逃げる様に帰っていく(-_-;)

 

私はひとつ、咳払いをした後ここで威厳を示さねばと、難しい表情をして言った。

 

「こういうお金の事はちゃんとしなきゃダメだ。ほら、みんなちゃんとお金を… 」

「久々よね~!! 」

「やっぱ弁当は出来立てに限るっす! 」

「いただき~ 」

 

そんな私の心からの叫びを聞いているヤツなんか誰1人いなかった…

 

「さぁ、社長。会議始めましょう」

「っす! 」

「しゃちょう、おなかすいてないんならこんぶたべたら? 」

「くッ! 」

 

もはやこいつ等には何を言っても響かない… って言うか、最初から奢らせるつもりの確信犯だったのかも知れない。もう、信頼関係なんてゼロに等しいのだ。どうしようもないので自分で買った弁当、誰にも気兼ねする事なくがっつく事にしたのだが…

 

「ところで社長、次の依頼なんていつ入ったんですか? 」

「ンぐ…ンぐ…昨日」

「昨日って、飲みに行ってたんじゃないっすか? 」

「ウぐ…だから、狩野省吾弁護士が話を持ってきてくれたんだよ」

「それで?どんな内容なんですか? 」

「ざっくり言えば浮気調査らしい…ゴックン…けど、なんか少しややこしいみたい」

「しゃちょう、こんぶくう? 」

「何でメシ喰ってる最中にこんぶだよ!喰うか!バカ!! 」

 

黙々と食べ続けたので、目の前にいるひーが箸袋を開けた頃、私は既にひとつ食べ終わっていた。

 

「何か企業の秘密が漏れている可能性があるらしいよ。そこも探ってみてくれって」

「そんなの分かるんすか? 」

「やってみなきゃわかんねーよ」

 

実際に明日、クライアントと直接会って話を聞かない事には何も分かりはしない。調査会議にかこつけて人にランチを奢らせた連中が笑いながら弁当をつついている間、私はずっと依頼内容を考え……る筈も無く、もうひとつの弁当へ食欲を集中させていた。

 

(続く)

 

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弊社は情報を管理する会社である都合上、上記のお話だけに限らずブログ内、全ての「グダグダ小説」は全て「フィクション」です。実在する人物、団体は、私を含むスタッフ以外、すべて架空の物です。弊社で行われた調査とは一切関係ございませんのでご了承のうえお楽しみ戴ければ幸いです!それからお話の途中で設定が「おかしいな??」と、感じる部分があっても所詮「ド素人小説」なのでくれぐれも気になさらないように♡読んで頂く皆様の「想像力」が全てです( ´艸`)

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                        代表取締役   梅木 栄二