入梅⑧ | ㈱OTS探偵社・梅木栄二の「グダグダ」小説!

㈱OTS探偵社・梅木栄二の「グダグダ」小説!

現役探偵・梅木 栄二(50代)の日々考えている事を事務所に帰った時まとめてみるつもりだったのが・・・。
いつしか勝手に小説化!へタレでド素人な小説読んでやって下さいぃ~。

「おはようさん… 」

「おはよう。しゃちょうなんだかきょうははやいね」

「あぁ… 」

 

未だ酒が体内に残っている感じがあったので、久々に都市バスを使い出勤した。事務所の扉を開けると視界に入ったのは、うちのぬらりひょんがポツンと1人いるだけだった。

 

「あれ、2人は? 」

「YさんとSはちょうさにいってるよ」

「じゃあお前は? 」

「おるすばん! 」

 

いいおばちゃん大人が何をぬけぬけと言っているのかよく分からなかったが、私も遅めの出勤だったので何も言わずにデスクへ着いた。いつものルーティンでメールに目を通し、昨日上がってきた調査映像を見る。

 

「しゃちょう! 」

「なんだ? 」

「こんぶくう? 」

「喰わねぇよ!大体…お前何で毎回同じ事聞くんだ! 」

「いや…まいかいいってたら、そのうちくうかなとおもって… 」

「い・ら・な・い!いらない!! 」

 

酢昆布だけは…その昔、あまりに喰い過ぎて食あたりを起すという摩訶不思議で苦い経験をした事があったのでそれ以来口にはしていない。しかし、コイツだけはそれを執拗に勧めてくる。これは一体何ハラにあたるんだろう??

 

「っす!おろ!?社長車は?? 」

「家に置いてきた」

「お疲れ様です。あれ!?社長、昨日飲まなかったんですか? 」

「飲んだよ。だからバス通勤」

 

YくんとSさんが戻ってきて、矢継ぎ早に質問を浴びせてくる。それに面倒くさそうに答えながら、2人の顔を見た。

 

「まぁいいや。せっかく久々にみんな顔を合わせたんだ。調査会議でもするか… 」

「いいっすけど僕達はお腹空いたっすよ! 」

「そう、昼食くらい摂らせて下さいよ。ランチ会議でもいいんじゃないですか? 」

「しゃちょう、こんぶくう?? 」

「…… 」

 

分かっていた事だが、うちのスタッフは誰1人として、私の言う事なんか聞きゃしないムキ―!!しかし時計に目をやれば、やがて昼になる時間だったので、食欲こそあまり無かったのだが、渋々Sさんの言う「ランチ会議」を承諾する事にした。

 

「ねぇねぇひー!何食べる? 」

「Sはなにくうの? 」

「久々にお弁当の出前頼もうよ! 」

「お!?いいっすねぇ…僕も乗っていいっすか? 」

「勿論! 」

「ぅわ!なにたべよう!! 」

「…………… 」

 

皆で燥ぎながらメニューを見ている。暫く黙って見ていたが、最後にひーがやっと弁当を決めた後だった。

 

「あ!?そうだ!!社長もいります!? 」

「今か―――――――――ぃ!! 」

 

まったくこいつ等は私を何だと思っているのか!?しかも、私にとって昼食は会議よりすっごく重要な選択だ。それを溜めるだけ溜めておいて……忘れた頃に「あ!社長!? 」なんて、あまりにひどい仕打ちじゃないか…

 

かなりイラっとしたが、ここでへそを曲げて「喰わない」なんて言った所で「あ、そうですか」なんて無視して、さっさと注文しそうだったので、苦虫を嚙み潰した表情のまま、メニューに目を通した。

 

「お!大判チキンカツ弁当!これとぎゅうぎゅう弁当♡ 」

 

こんな時、私の決断は誰よりも早い。Sさんは半ば呆れた様に「はいはい… 」と言いながらすぐに注文を出した。早目の時間だった事もあり、30分以内には持ってこれるとの返事だったとSさんは教えてくれた。

 

 

 

 

「お待たせしましたぁ!ママデリ弁当です!! 」

 

ちょうど30分経つか経たないかのタイミングでお弁当の出前が届く。その声を聞き、何故か私の腹は鳴った。

 

「はーい! 」

 

ひーが出て弁当を受け取る。まさに今、出来立てなのだろう。受け取ったひーが「熱っ!」なんて嬉しそうに言っている。

 

「えーと、全部で…5つですね、お間違え無いですか? 」

「だいじょうぶです」

「ではちょうど4000円になります」

「はーい! 」

 

そこまでの会話を聞き終えると、皆が一斉に私の顔をじっと見ている事に気付いた(汗)

 

(続く)

 

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弊社は情報を管理する会社である都合上、上記のお話だけに限らずブログ内、全ての「グダグダ小説」は全て「フィクション」です。実在する人物、団体は、私を含むスタッフ以外、すべて架空の物です。弊社で行われた調査とは一切関係ございませんのでご了承のうえお楽しみ戴ければ幸いです!それからお話の途中で設定が「おかしいな??」と、感じる部分があっても所詮「ド素人小説」なのでくれぐれも気になさらないように♡読んで頂く皆様の「想像力」が全てです( ´艸`)

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                        代表取締役   梅木 栄二