桜の花弁が舞い散る頃(61) | ㈱OTS探偵社・梅木栄二の「グダグダ」小説!

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現役探偵・梅木 栄二(50代)の日々考えている事を事務所に帰った時まとめてみるつもりだったのが・・・。
いつしか勝手に小説化!へタレでド素人な小説読んでやって下さいぃ~。

更に数日が経った。

 

私は相変わらず自宅と受け持ちの調査現場を往復している変わりない日常。

 

そもそも…私のごくごく小さな(?)不祥事が原因でスタッフ(特にSさん)と会いたくないというのが主な理由だったのだが、さすがにこうも引き籠った状態では、仮にSさんがチョコレートの件を忘れていたとしても、逆に私が出勤しない理由を変に勘ぐられて、思いもよらない形で最後は突き止めらてしまうんじゃないかと(汗)悶々とした日々を送っている、そんな時だった。

 

「ゲッ!?Sさん!! 」

 

急な着信に、私の髪の毛が思わず逆立ってしまう。怖くてぶっちぎろうかとも考えたが、そんな訳にもいかず手を震わせながら電話に出た。

 

「お疲れ様。どうしたの? 」

「お疲れ様です、社長最近どうしたんですか?全然出てこないですよね」

「あぁ、ごめんね。自宅からの方が現場に近いし、どうにも体調がすぐれなくて…(嘘) 」

「えー!?大丈夫ですかぁ!? 」

 

改めて無事を確認した私は手の震えも止まり、動悸が治まった気がしたので、明るく答える。

 

「実はそろそろ会社に出て行こうと思っていた所なんだ。じゃあ、もう少しして準備が出来たら久しぶりに出てくるよ」

「社長そうですよ!この間買ったお菓子もそのままですから待ってまーす!! 」

「ぅわ!マジ!?行きます行きますぅ♡ 」

 

電話を切った後、私は大きく息を吐いた。これで何の不安も無く久々に出勤出来る。

 

 

 

 

 

自宅を出た後、熊本市内でも割合有名な桜並木の続く通りを車で走り抜ける。満開だった桜もいよいよ散り始め、車が走る度に薄いピンク色の花弁がまるで波の様に舞い上げられて幻想的に映る。

 

「綺麗だな… 」

 

儚くも美しい舞い散る桜の花弁を見ながら独り言を呟いた。きっとすぐに新緑が目立ち始め、季節は移り変わっていくのだろう。そう考えた時、ふと、木下幸代さんの事を思い出した。

 

「元気でいらっしゃるだろうか… 」

 

病院で見舞った以来、彼女とは連絡を取ってはいない。気にはなっていたが、約束を守る為に敢えて振り返らない事にしていた。切ないが、これからも彼女の意向を組んで進んでいくしかないのだろう。

 

 

おはようございます… 」

 

見事に腰は引けていたが、そう言いながら会社のドアをそっと開けてみる。

 

「っす! 」

「おはようございます」

「おはようさん! 」

 

珍しくうちのレギュラーメンバーが勢ぞろいしている。一斉にこちらを向かれたので、少々ビビッて尿漏れを起こしてしまったが(-_-;)そんな事はお首にも出さず、勤めて明るく振舞う。

 

「みんな元気だった?いや、久しぶり。悪かったな、なかなか出てこれなくて… 」

 

そう言った矢先、Sさんの視線が相談室の方を見た。

 

「あの…社長… 」

「んっ?どした? 」

 

Sさんの態度に思わず汗が噴き出そうになったが、私の思惑とは全く違った言葉を聞かされる。

 

「あの…社長、お客様がいらしてます… 」

「えっ!? 」

 

(終わらなかった(´;ω;`)ウゥゥ あと1回続く)
 

 

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弊社は情報を管理する会社である都合上、上記のお話だけに限らずブログ内、全ての「グダグダ小説」は全て「フィクション」です。実在する人物、団体は、私を含むスタッフ以外、すべて架空の物です。弊社で行われた調査とは一切関係ございませんのでご了承のうえお楽しみ戴ければ幸いです!それからお話の途中で設定が「おかしいな??」と、感じる部分があっても所詮「ド素人小説」なのでくれぐれも気になさらないように♡読んで頂く皆様の「想像力」が全てです( ´艸`)

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                        代表取締役   梅木 栄二