別れられない女(35) | ㈱OTS探偵社・梅木栄二の「グダグダ」小説!

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現役探偵・梅木 栄二(50代)の日々考えている事を事務所に帰った時まとめてみるつもりだったのが・・・。
いつしか勝手に小説化!へタレでド素人な小説読んでやって下さいぃ~。

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(貧乏探偵を脱出する為・・・皆様の温かい気持ちで当ブログは成り立っています・・・・




こちらを見て頂ければお話の見方もきっと変わるはず! 

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「おい?猫(の鈴)どう?」


「相変わらず職場っすよ・・・でもこれはあてになんないっすねぇ・・・。」


「だな・・・。」


そう言うと私とY君は車に乗り込んだ・・・。


Kさんの自宅までは約30分程車を走らせた所にある・・・・


その間・・・私とY君は殆ど「無言」であった・・・。


いつもの様に・・・


何か馬鹿話でもしようとは思うのだが・・・・


ここ一番!の時はいつもこんな調子である。


どうなるか予測のつかない行動に対する緊張感・・・。


いくら私もY君も「場慣れ」しているとはいえ


何度やってもこの緊張感だけは拭い去る事が出来ない。


逆に言えば・・・


この「緊張感」無くして


上手く事を運ぶ事も出来ないのだと思う・・・。


そんなこんなを考えているうちに・・・Kさんの自宅付近に辿り着いた。


私は携帯電話をかける。


「Kです。お世話になります・・・。」


「こちらこそ・・・今、近くに着きました。」


「わかりました・・・。すぐ行きます・・。」


そう会話して暫く待つ・・・。


2・3分もしないうちにKさんは現れた・・・。


「こんばんわ」


「すみません・・・こんな事までして頂いて・・・御礼のしようもありません。」


「い・・・いえ・・・大丈夫ですよ・・・。」


私とY君は少々驚いた!


Kさんは・・・


お世辞にも「凄い」とは言えないが・・・


明らかに余所行きの服で身を固めていた・・・。


薄いベージュのパンツスーツに身を纏ったKさんはメークもバッチリと決めていて・・・


明らかにいつも(とは言っても2回しか会った事無いが)と違う。


見ず知らずの女性の所へ行く為の「礼儀」なのか・・・


はたまた女としての「意地」なのか・・・・・・


その心情を汲み取る事は決して簡単では無かったが・・・何か女性としてのプライドを感じさせるいで達であった事には間違い無かった・・・。


しかし・・・・


女性は服装とメークでこんなにも変わるものなのか・・・


Kさんを乗せた私達の車は・・・特別な「緊張感」を乗せたまま・・・


対象者の家へと急いだ・・・・。





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




運転する事1時間・・・・


対象者の住むアパートへ到着した。


「おいY君・・・・猫(の鈴)は?」


「・・・・・まだ会社っす。」


「そうか・・・・・・・・」


例の201号室を見上げるも・・・まだ帰宅した様子は無い。


仕方なく・・・私達3人はその場で対象者と女性の帰りを待つ事にした・・・。


一応Kさんには車内で待って貰う事にした。


いきなり対象者が「逆上」するのを少しでも防ぐためである。


今夜は金曜日にも関わらず・・・・


当たり前と言ってしまえばそれまでだが・・・


付近は住宅街のせいか辺りは・・・・静けさに包まれていた・・・。


(続く)