別れられない女(30) | ㈱OTS探偵社・梅木栄二の「グダグダ」小説!

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現役探偵・梅木 栄二(50代)の日々考えている事を事務所に帰った時まとめてみるつもりだったのが・・・。
いつしか勝手に小説化!へタレでド素人な小説読んでやって下さいぃ~。

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(貧乏探偵を脱出する為・・・皆様の温かい気持ちで当ブログは成り立っています・・・・




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【00:05】


時間は・・・深夜0時を回り私とY君も寒さのお陰で立っている事さえ辛い時間であった・・・。


「う~・・・・・寒いな・・・。」


「社長はいいっすよ・・・脂肪のコート着てるから・・・僕なんて最悪っすよ・・。」


最悪なのはお前の性格だよ・・・・と私は思った・・・人が気にしている事を・・・。


しかし一向に対象者が帰宅する様子の無い事を・・・「猫の鈴」は告げていた。


「しっかし・・・・まじ何やってんのかね・・・」


こんな夜は対象者の陰口を叩く位しか他に手立てが無かった・・。


「昨日はこんなに遅かったっけ?」


「帰ってきたのは遅かったっすけど・・・動き出したのは17:30頃でしたからね・・・。」


「なんだろう・・・勤務時間の違いかねぇ・・」


「っすねぇ・・・・・。」


「昨夜は俺と揉めたから・・・警戒して遅かったのは分かるけど・・・」


「っすねぇ・・・・。」


「なんだよ・・・お前、っすねぇ・・ばっか言ってねぇで何か意見しろよ・・・。」


「寒いっすねぇ・・・眠いっすねぇ・・・腹減ったっすねぇ・・・・」


「・・・・・・・・・・・お前・・・・死ね・・・・


「な!なんすかその言い草はぁ!!僕も一生懸命頑張ってるじゃないっすか!!」


「ど~こ~が~・・・・」


・・・・等と言い合っているウチに


私達の立っている場所からかすかに車のヘッドライトが見えた。


「あれ!何?」


「へ?でも猫(の鈴)は動いてないっすよ・・・。」


「いや・・・・何か様子が変だぞ・・・。」


「Y君!」


「っす!」


「走れ!!!!」


二人は走った!!


暗視カメラはさっき置きっ放しにしていたので・・・準備は出来ている。


私達の頭の中は・・・「さっきの女性」をイメージしていた・・・。


対象者が帰る前に女性の入室で部屋が確認出来るならそれに越した事は無い。


そう思っての行動であった・・・。


「おい・・・・・・」


「こんな答えとは思わなかったっすねぇ・・・」


二人が見たものは・・・


アパートの駐車場に止められた対象者が乗る「タクシー」だったのである。


(続く)←またまた短くてごめんなさい