警察官「ははは・・・・面白いねあんた達・・・」
警察官達二人は・・・一区切り付ける様に・・・少し真面目な態度に戻った様に思えた。
「まぁ・・・事情は分かりました。仕事であれば仕方無いけど・・・用心して下さいね。」
「はい。ありがとうございます・・・。」
警察官はそう告げるとパトカーに乗車し・・・再び巡回へと出て行った・・・。
「社長~・・・・・信じらんねぇ~・・・・」
H空手家が恨めしそうに・・・私に絡んでくる。
「まぁいいじゃないの・・・・警官達も面白がってたし・・・。」
私はいつもの「笑って誤魔化す」作戦でその場を凌いだ・・・。
「まぁそんな事より・・・・どうやって対象者住居を割り出すかだな・・・。」
「・・・・・ったく・・・すぐそうやって誤魔化すんすから・・・・」
笑いとは正反対に・・・時間的な状況もあり、一見・・今日中の割り出しは無理に思えた・・・。
「おい、Y君・・・警官行ったよな・・・」
「あぁ・・・・行ったと思うっすよ・・・。」
「もっかいアパート行ってみっか・・・。」
「仕方無いっすね・・・・。」
そう言うと・・・・二人は再びアパートに向かった・・・。
【04:55】
季節は晩秋である為、周囲は完全な闇であった・・・二人は再度袋小路のアパート敷地内にいる。
「おい!Y君・・・何でもいいから対象者の手掛かりを探そう。」
私はY君に小声でそう告げた・・・。
「了解・・・」
私達はアパートの住民に気付かれぬ様、周辺を物色し始めた・・・・。
こんな時間である・・・誰かに見られれば本当に通報されかねない・・・・・。気分は殆ど「ドロボー」である。
少しづつ遠くで・・・・恐らくは新聞を配るバイクであろう音が聞こえていた・・・。
「あんまり新聞配達とは会いたくないな・・。」そう感じていた・・・。
現場は袋小路の中の小さなアパートメントである・・・居住している住民の数もたかが知れているだろう・・・。
そんな所で・・・・大の男二人がコソコソやっている姿は明らかに怪しい・・・。
そう考えているうちにY君も私の耳元で囁いた・・・。
「新聞配達来ますよ・・・・一旦離れましょうか・・・」
「そうだな・・・・・。」
私は小さく頷いた。
その時・・・
「んっ?」
私はアパートのポストの下に少し大きめのダンボールが置いてある事に気付いた。
来た時には真っ暗闇であった為気付かなかったが・・・少し目が慣れてきた為の発見であった・・・。
「おい!Y君!!これ持っていこう!!」
そう言うと私はそのダンボール箱を抱えその場を離れる事にした・・・。
(続く)※今日はゴメンなさいここまで~・・・
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