別れられない女(10) | ㈱OTS探偵社・梅木栄二の「グダグダ」小説!

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現役探偵・梅木 栄二(50代)の日々考えている事を事務所に帰った時まとめてみるつもりだったのが・・・。
いつしか勝手に小説化!へタレでド素人な小説読んでやって下さいぃ~。

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(貧乏探偵を脱出する為・・・皆様の温かい気持ちで当ブログは成り立っています・・・・

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「猫の鈴」を設置した安心感から・・・私はしばしその場に留まった。


私が車に乗車すると粗同時に・・・大きな体を揺らして対象者が戻ってきた・・・。


「良かった・・・・」


少しでも躊躇していたら・・・「猫の鈴」設置の所にバッタリ出くわしていたかも知れない。


相変わらず対象者の動きは慎重である。車を発進させる前に時間をかけ・・・ゆっくりと周囲を見回している様子が確認出来る。


私はシートを少し倒し・・・車内で仮眠しているフリをしながら対象者の次の動きを待った。


待つ事2~3分位の時間が経過しただろうか・・。対象者はゆっくりと車を出し動き始めた。


今、通ってきた県道をまた引き返す・・・・西進である。


「なんじゃコイツは・・・・・」


思わず少々「イラッ」ときてしまう・・。


「猫の鈴」のお陰で・・・・


対象者の行先は私の車内で把握出来る。


しかし・・・対象者がゴールに辿り着いた時、現居住地近くの「月極駐車場」等に車を止めて居住地まで徒歩で移動されると・・・


さすがに「猫の鈴」にも限界が出てくる。


だから・・・「猫の鈴」あくまで「保険」である。尾行調査は続行しなくてはならないのだ。


対象者車輌が見えるか見えないか・・・・限界まで待つと私は車を発進させた。


少しスピードを上げてやると・・・すぐに対象者車輌のテールランプが見えてくる・・。


私はこの時間帯ではギリギリの距離を保ち・・・・対象者車輌の尾行を続行する。


対象者車輌は西進を続け・・・再度国道に戻った。


国道に戻った対象者車輌は元来た道を帰る様に・・・・南下して行く。


いきなり私の携帯電話が鳴った!


「はい 」


「お疲れっす!どうっすか?」


「メチャクチャ厳しいよ。」


変態空手家からの着信だった。


「自分・・・すぐ行けるっすよ。」


「そうかい・・・・でもな、正直対象者何処行くか分かんないんだよ・・・全然読めねぇ・・・」


「マジっすか・・・」


「とりあえず・・・・猫の鈴は着けたから・・・」


「あ!そぅすか!!」


「あぁ・・・だからまた連絡する。とりあえず待機しといて!!」


「了解っす!」


私は電話を置いた・・・。




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結局・・・対象者は勤務先方向へと進行していく・・。


本当に動向が読み辛い。


そう思った時・・・・


対象者車輌は再び「ロー○ン」駐車場に入った。


車間距離は充分に取っていたので私は一気に減速し・・・少し時間を置いて同敷地内に入った。


「何かコンビ二に用事でもあんのかな???」


対象者の動きは余りにも不審過ぎる・・・


私が・・・駐車場に入った時・・・対象者は既に店内に居た。


私は少しの安堵感と共に・・・・駐車場に待機した。


しかしその後・・・・その行動があまりにも「甘かった」事に気付かされる羽目になる・・・。


(続く)