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(貧乏探偵を脱出する為・・・皆様の温かい気持ちで当ブログは成り立っています
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「猫の鈴」を設置した安心感から・・・私はしばしその場に留まった。
私が車に乗車すると粗同時に・・・大きな体を揺らして対象者が戻ってきた・・・。
「良かった・・・・」
少しでも躊躇していたら・・・「猫の鈴」設置の所にバッタリ出くわしていたかも知れない。
相変わらず対象者の動きは慎重である。車を発進させる前に時間をかけ・・・ゆっくりと周囲を見回している様子が確認出来る。
私はシートを少し倒し・・・車内で仮眠しているフリをしながら対象者の次の動きを待った。
待つ事2~3分位の時間が経過しただろうか・・。対象者はゆっくりと車を出し動き始めた。
今、通ってきた県道をまた引き返す・・・・西進である。
「なんじゃコイツは・・・・・」
思わず少々「イラッ」ときてしまう・・。
「猫の鈴」のお陰で・・・・
対象者の行先は私の車内で把握出来る。
しかし・・・対象者がゴールに辿り着いた時、現居住地近くの「月極駐車場」等に車を止めて居住地まで徒歩で移動されると・・・
さすがに「猫の鈴」にも限界が出てくる。
だから・・・「猫の鈴」あくまで「保険」である。尾行調査は続行しなくてはならないのだ。
対象者車輌が見えるか見えないか・・・・限界まで待つと私は車を発進させた。
少しスピードを上げてやると・・・すぐに対象者車輌のテールランプが見えてくる・・。
私はこの時間帯ではギリギリの距離を保ち・・・・対象者車輌の尾行を続行する。
対象者車輌は西進を続け・・・再度国道に戻った。
国道に戻った対象者車輌は元来た道を帰る様に・・・・南下して行く。
いきなり私の携帯電話が鳴った!
「はい 」
「お疲れっす!どうっすか?」
「メチャクチャ厳しいよ。」
変態空手家からの着信だった。
「自分・・・すぐ行けるっすよ。」
「そうかい・・・・でもな、正直対象者何処行くか分かんないんだよ・・・全然読めねぇ・・・」
「マジっすか・・・」
「とりあえず・・・・猫の鈴は着けたから・・・」
「あ!そぅすか!!」
「あぁ・・・だからまた連絡する。とりあえず待機しといて!!」
「了解っす!」
私は電話を置いた・・・。
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結局・・・対象者は勤務先方向へと進行していく・・。
本当に動向が読み辛い。
そう思った時・・・・
対象者車輌は再び「ロー○ン」駐車場に入った。
車間距離は充分に取っていたので私は一気に減速し・・・少し時間を置いて同敷地内に入った。
「何かコンビ二に用事でもあんのかな???」
対象者の動きは余りにも不審過ぎる・・・
私が・・・駐車場に入った時・・・対象者は既に店内に居た。
私は少しの安堵感と共に・・・・駐車場に待機した。
しかしその後・・・・その行動があまりにも「甘かった」事に気付かされる羽目になる・・・。
(続く)