別れられない女(11) | ㈱OTS探偵社・梅木栄二の「グダグダ」小説!

㈱OTS探偵社・梅木栄二の「グダグダ」小説!

現役探偵・梅木 栄二(50代)の日々考えている事を事務所に帰った時まとめてみるつもりだったのが・・・。
いつしか勝手に小説化!へタレでド素人な小説読んでやって下さいぃ~。

にほんブログ村 地域生活(都道府県)ブログ 熊本情報へ にほんブログ村 地域生活(都道府県)ブログへ にほんブログ村 恋愛ブログへ

↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑ 

(貧乏探偵を脱出する為・・・皆様の温かい気持ちで当ブログは成り立っています・・・・

こちらも合わせてお願い致しますお願い・・・・・)







・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


明日(22日)は出張(九州調査業協会理事会&総会及び調査予定の為、どうしても更新が出来ませんごめんなさい泣き。。

なので21日(木)夜に作成した分を公開します・・・。


また・・・・今日はどうしても「ペタ」や「コメント」が出来ません・・・


どうぞ御了承下さいませマスオ


                            梅木 栄二力士



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


暫くすると・・・・対象者は店を出た。


私は・・・・先程と同じ様に少しシートを倒した状態で対象者の動向を注視する。


暫くすると・・・・対象者は車輌の前で周囲の様子を窺っている。


そして・・・・


こちら側を見た瞬間!!


対象者の顔色が変わった!!!


「は?」


対象者は・・・間違いなくこっちを見ている・・・・。


「うそ!?なんで??」 ←(心の叫び)


暫くすると対象者は鬼の形相でこちらへ歩いてくる。


「不味い!!」


私は咄嗟に持っていたハンディカム・鞄・パソコン諸々を後部座席の下に隠した。


私の車は・・・後ろ3面に「遮光フィルム」を貼ってある為に・・・ここに隠してしまったら車内を探られない限りは社外からは見えない。


当然・・・相手は対象者である。警察でもないから車内を探られる謂れは無い。


私は・・・違う方向を見つめながら・・・対象者を待った。


「ゴン!ゴン!!」


案の定・・・対象者が窓を叩いてきた!


「あちゃ~・・・・来やがったよ・・」 ←(心の声)


ここに来て・・・慌てても仕方が無い。・・・しかし私は次の瞬間!


「!!」


・・・・と思いっきり慌てて見せ、対象者の方向を注視した!!


窓を開けた私は・・・・


「???何ですか?」


「お前・・・・・さっきから俺の事付け回してんだろ!!」


対象者の目が・・・・憎悪に満ちている・・。


「・・・・は??」


「ふざけんじゃねぇ!!お前さっきから俺の後をつけてんだろ!!」


「・・・・は??」


「テメェ・・・・・」


対象者の顔は怒りで紅潮していた・・。


「???私が・・・?貴方を・・・??・・・・なんで??」


「テメェ車から降りろ!!」


「ちょ・・・・ちょっと・・・・お宅は何ですかいきなり!!」


私は・・・・思いっきり惚けて見せた。


「分かってんだよ!!さっき○イレブンの駐車場に居ただろう!!」


・・・・・なるほど・・・・○イレブンの駐車場で周囲を注視していた理由が分かった・・・


対象者は帰り際いつも周囲を見渡し・・・・そこあった車輌を記憶しているのである。


しかし・・・・恐ろしい程の「執念」である。Kさんに見つかるのがそれ程嫌なのだろうか・・・。


それとも・・・・


「いいから降りろ!!」


声と同時に、対象者は運転席のドアを無理やり開けてきた!!


同時に・・・私も「スイッチ」が入った!!


私は運転席を降りると・・・対象者の正面に立った。


胸と胸・・・顔と顔を付き合わせた私達の距離は・・・50cm少々・・・


「てめぇ・・・・さっきから黙って聞いてりゃ何を訳のわかんねぇ事言ってやがんだよ!!頭おかしいんじゃねえのか!!」


わざと・・・ブチ切れて見せた!!


私の身長は170cm少々・・・20cm以上の身長差は思った以上に大きかった!!


ここまで来たら仕方が無い・・・私も覚悟を決めた。


もしかしたら・・・対象者はいきなり殴りかかってくる可能性もある・・・。


そん時ゃそん時だ!!・・・・・と思いたいが・・・如何せん相手がデカ過ぎる汗


勿論・・・・私も若い頃は色んな格闘技をやってはいた(今ではすっかりお相撲さんだから何をしてたかには触れない力士13。)・・・と言うよりはウチのスタッフは全員万一に備え格闘技の選手だった人間ばかりである。


でも一番強いのは「専業主婦」妻Rなのだからウチは不思議な会社である・・・ダウン


とりあえず・・・・私は二通りの方法を頭に思い描いた・・・。


①もしもマジで殴ってきやがったら・・・出きる限り「痛くない」方法で殴られる。→その後「警察」に通報。→そこで一気に現住所地を聞き出す。


しかしその方法は「確実」では無い。なぜならあくまで対象者の現住所は「Kさん宅」だからである。最悪はKさんにも協力してもらい私・警察・Kさんが一体になって対象者に「吐かせよう」と考えた・・・。


②兎に角・・・殴られない様にこの場を切り抜ける・・・その場合はもう「猫の鈴」に賭けるしかない。


思いっきり格好付けて考えてもこの程度である・・・。私は「狼狽」した・・・・。


あ~あ・・・・・こんな時・・・変態空手家が居てくれたら・・・・


「殴られ要員」で表に出したのに・・・・泣き


Y君が聞いていたら・・・こっちが殴られそうな話である・・・。


場面は変わり・・・対象者はギラついた目を私の顔に近づけてきた!!


顔の距離・・・・約30cm・・・対象者の吐息・・・いや鼻息が聞こえてくる・・・。


周囲に居た客達も少しづつ騒ぎ出した・・・。


「てめぇ・・・・デカイからって誰でもビビると思ったら大間違だぞこの野郎・・・」


私も静かに・・・・瞬きひとつせず・・・対象者を睨み返す・・・


でもホントは怖い・・・


「さっきから黙って聞いてりゃ訳のわかんねぇ事を・・・・俺が何でお前に付いてかなきゃなんね~んだよ」


「・・・・・・・・・・・・」


「てめぇ薬でもやってんじゃねぇのか・・・・」


明らかに対象者の顔色は・・・自信を無くしていた・・・。


「おめぇが訳のわかんねぇ言いがかり付けやがるんならな・・・警察でも何でも勝手に呼びゃあいいだろ!!」


対象者は「警察」の一言で顔色が変わった!!


「クソッ!!」


対象者は振り返り・・・車に戻ろうとした!!


今だ!!


「コラ!!ちょっと待ててめぇ!!」


対象者の「疑念」を払拭するには今しか無いと考えたのである。


「てめぇ自分から言いがかり付けておいて・・・何勝手に帰ってんだよ!!」


私は対象者に近づいた!!


(続く)