↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑
(皆様の温かい気持ちで当ブログは成り立っています
こちらも合わせてお願い致します・・・・・)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「Tさん。今日は大丈夫ですね・・・。」
「・・・・はい・・・どうせこのまま帰ってもこの怪我じゃ・・・」
「そうですね・・・。本当に病院行かなくて大丈夫ですか?」
「はぁ・・・・擦り傷だけですから・・・」
正直、事態が派手だった割りに怪我が小さくて良かったと思った・・・。
「もう暫く辛い日々が続きますが・・・頑張りましょう。」
「・・・・・・・・・・・」
「解決の着かない悩みなんて・・・この世には存在しません。だから必ずいつかは解決出来ます。これは私も約束出来ますから・・・・。」
「・・・・・・・・梅木さん!」
「はい。」
「・・・・色々ありましたケド・・・信じてますから・・・どうか・・宜しくお願いします・・・。」
「いえ・・・私は仕事ですから・・・何もTさんが頭下げられる事じゃないですよ・・・。」
・・・・この瞬間・・・本当に私はご依頼者であるT氏と心が通じ合った・・・と言えば大袈裟だろうか・・・
・・・・今まで何度もこの様にご依頼者様と「心通じ合う」瞬間があった・・・。
・・・・逆に言えばここでもう一度気持ちを引き締めなくてはならない・・・。
T氏は痛みを堪え・・・自身の単身先に帰っていった・・・。
(19:05)
私はY君と合流した・・・・。
どう言う訳なのか・・・今日に限って繁華街にあるコインパーキングをY君は合流場所として指定してきた・・。
「おう!お疲れ様・・・・さっきは事務所から逃げ出してくれてありがとう。」
「なんすかソレ?僕が行かなかったら今回の男は出なかったっすよ(怒)」
「ははは・・・そうだなぁ・・・ところで対象者と男は?」
「どっか行ったっす・・・。」
「なんじゃそりゃ?」
「不自然なんで・・・この駐車場に入った所を確認して・・・暫く経ってから僕も入ったんで・・・」
「じゃあ二人は・・・」
「そう。アーケード街の中に消えたっす・・・。」
「なるほど・・・で車はあれかい?」
「っす!」
Y君の駐車場所から少し離れた所に・・・ワンボックスカーが駐車されていた・・・如何にも若い連中が乗る様な・・・感じである。
「また若いのかい?」
「っす!・・・徒歩尾行してないんでハッキリは分かんないっすケド・・この間のKより若いって感じだったっすよ・・・。」
「・・・・・マジかい・・・」
仕方なく・・・二人が車輌に戻るのを待つ事にした・・・・。
(21:30)
二人が車輌に戻る姿を確認し撮影する・・・。
確かに・・・どう見ても男は20代にしか見えない・・・傍から見れば立派な「親子」と映っても差し支え無いだろう・・・。
「戻って来た方向から考えて・・・・ホテルは無いかな??」
「っすねぇ・・・・」
とりあえず跡を追う事にする・・・。
「ところでよ・・・・この男とは何処で待ち合わせしてたの?」
「Mと同じ・・・パチンコGっす・・・。」
「なるほど・・・・」
もうここまでくると・・・・「出会い系」である事は明らかだった・・・
一介の主婦を・・・ここまで狂わせた原因は一体・・・・到底理解し難い状況が今、目の前に広がっている・・・。
一体どこまで男性の数は増えるのか?ここまでくるとさすがに単なる「浮気」一言で片付けられる問題では無いような気がした・・・。
「社長!」
「んっ?」
「多分・・・・対象者・・・真っ直ぐ帰るっすよ!」
「うそ!?」
既に対象者の自宅近く迄・・・・車は進行していた。
(21:55)
男は対象者を自宅前で降車させるとすぐにその場を離れた・・・。
当然・・・私達二人もすぐに跡を追ったが・・・今日は何かが食い違う1日だったせいか・・・
あっさり交通事情も手伝い・・・車を見失ってしまう(泣)
「Y君・・・・」
「はい・・・」
「今日の事は忘れて・・・メシでも喰いに行くか!」
「っす!!」
(続く)