人格破壊(27) | ㈱OTS探偵社・梅木栄二の「グダグダ」小説!

㈱OTS探偵社・梅木栄二の「グダグダ」小説!

現役探偵・梅木 栄二(50代)の日々考えている事を事務所に帰った時まとめてみるつもりだったのが・・・。
いつしか勝手に小説化!へタレでド素人な小説読んでやって下さいぃ~。

にほんブログ村 地域生活(都道府県)ブログ 熊本情報へ にほんブログ村 地域生活(都道府県)ブログへ にほんブログ村 恋愛ブログへ

↑    ↑  ↑   ↑  ↑   ↑

(皆様の温かい気持ちで当ブログは成り立っています・・・・

こちらも合わせてお願い致しますお願い・・・・・)




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「Tさん。今日は大丈夫ですね・・・。」


「・・・・はい・・・どうせこのまま帰ってもこの怪我じゃ・・・」


「そうですね・・・。本当に病院行かなくて大丈夫ですか?」


「はぁ・・・・擦り傷だけですから・・・」


正直、事態が派手だった割りに怪我が小さくて良かったと思った・・・。


「もう暫く辛い日々が続きますが・・・頑張りましょう。」


「・・・・・・・・・・・」


「解決の着かない悩みなんて・・・この世には存在しません。だから必ずいつかは解決出来ます。これは私も約束出来ますから・・・・。」


「・・・・・・・・梅木さん!」


「はい。」


「・・・・色々ありましたケド・・・信じてますから・・・どうか・・宜しくお願いします・・・。」


「いえ・・・私は仕事ですから・・・何もTさんが頭下げられる事じゃないですよ・・・。」


・・・・この瞬間・・・本当に私はご依頼者であるT氏と心が通じ合った・・・と言えば大袈裟だろうか・・・


・・・・今まで何度もこの様にご依頼者様と「心通じ合う」瞬間があった・・・。


・・・・逆に言えばここでもう一度気持ちを引き締めなくてはならない・・・。


T氏は痛みを堪え・・・自身の単身先に帰っていった・・・。



(19:05)


私はY君と合流した・・・・。


どう言う訳なのか・・・今日に限って繁華街にあるコインパーキングをY君は合流場所として指定してきた・・。


「おう!お疲れ様・・・・さっきは事務所から逃げ出してくれてありがとう。」


「なんすかソレ?僕が行かなかったら今回の男は出なかったっすよ(怒)」


「ははは・・・そうだなぁ・・・ところで対象者と男は?」


「どっか行ったっす・・・。」


「なんじゃそりゃ?」


「不自然なんで・・・この駐車場に入った所を確認して・・・暫く経ってから僕も入ったんで・・・」


「じゃあ二人は・・・」


「そう。アーケード街の中に消えたっす・・・。」


「なるほど・・・で車はあれかい?」


「っす!」


Y君の駐車場所から少し離れた所に・・・ワンボックスカーが駐車されていた・・・如何にも若い連中が乗る様な・・・感じである。


「また若いのかい?」


「っす!・・・徒歩尾行してないんでハッキリは分かんないっすケド・・この間のKより若いって感じだったっすよ・・・。」


「・・・・・マジかい・・・」


仕方なく・・・二人が車輌に戻るのを待つ事にした・・・・。




(21:30)


二人が車輌に戻る姿を確認し撮影する・・・。


確かに・・・どう見ても男は20代にしか見えない・・・傍から見れば立派な「親子」と映っても差し支え無いだろう・・・。


「戻って来た方向から考えて・・・・ホテルは無いかな??」


「っすねぇ・・・・」


とりあえず跡を追う事にする・・・。


「ところでよ・・・・この男とは何処で待ち合わせしてたの?」


「Mと同じ・・・パチンコGっす・・・。」


「なるほど・・・・」


もうここまでくると・・・・「出会い系」である事は明らかだった・・・


一介の主婦を・・・ここまで狂わせた原因は一体・・・・到底理解し難い状況が今、目の前に広がっている・・・。


一体どこまで男性の数は増えるのか?ここまでくるとさすがに単なる「浮気」一言で片付けられる問題では無いような気がした・・・。


「社長!」


「んっ?」


「多分・・・・対象者・・・真っ直ぐ帰るっすよ!」


「うそ!?」


既に対象者の自宅近く迄・・・・車は進行していた。



(21:55)


男は対象者を自宅前で降車させるとすぐにその場を離れた・・・。


当然・・・私達二人もすぐに跡を追ったが・・・今日は何かが食い違う1日だったせいか・・・


あっさり交通事情も手伝い・・・車を見失ってしまう(泣)


「Y君・・・・」


「はい・・・」


「今日の事は忘れて・・・メシでも喰いに行くか!」


「っす!!」


(続く)