人格破壊(24) | ㈱OTS探偵社・梅木栄二の「グダグダ」小説!

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現役探偵・梅木 栄二(50代)の日々考えている事を事務所に帰った時まとめてみるつもりだったのが・・・。
いつしか勝手に小説化!へタレでド素人な小説読んでやって下さいぃ~。

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(24:08)


ホテルを出ると・・・さすがに男性と対象者の乗ったベ○ツは無かった・・・。


「やっぱ無理かな・・・」


「難しいっすよ・・」


慌てて車輌に乗り込み、ホテルを後にする。


対象者の自宅方向に車を向け・・・猛スピードで走る・・・。


暫くすると・・・・4~50m先に・・・ベ○ツのテールランプが見えた!!


「いた!!」


「まじっすか・・・」


いつもの調査であればここまではしない。手掛かりは充分にあるので後日であっても男性の身元が判明しない事はない。


ただ・・・どうしてもこの「案件」だけは・・・早く終わらせないといけない・・・そんな気がした!


信号停車を装い・・・ベ○ツの後にピッタリ着く・・・NOは明らかに男性のものであった・・。


遮光フィルムのせいで助手席に対象者がいるかどうかは分からない・・しかしまだ降りてはいないはずだ。


「よし!今度こそ先回りしよう・・。」


「その方がいいみたいっすね」


公道を余裕でゆっくり走るベ○ツを途中で追い越し、私達は対象者の自宅へ・・・いちかばちかの先回りである・・・。


対象者の自宅付近に車輌を止め・・・私達二人は別々に分かれ待機した・・・。


待つ事10分・・・・


「やばいなぁ・・・・どっか途中で降ろしてしまったかな・・・・。」


と一人呟いていたその時・・・



(24:35)


眩い車のヘッドライトと共に・・・ベ○ツのお出ましである・・・。


撮影はY君に任せてある。私は男を追えばいい・・。


案の定、自宅前で堂々と対象者を降ろしたベ○ツは悠然と発進した・・・。


私は対象者に警戒されぬ様、別ルートからベ○ツの跡を追う・・・。


対象者を降ろしたベ○ツは先程とはまるで別の車であるかの様に・・・公道を猛スピードで走り去って行く・・・。


「マジかい・・・・汗


本当に・・・いつスピード違反で捕まってもおかしく無い位のスピードである・・・。警戒しているのか・・・?


しばらく距離を置き・・・観察する様に走るうち、これが本来の走りであろう事は容易に推測出来た・・・。


そうなれば寧ろ尾行はし易い・・・飛ばす人間は基本「前」にしか注意がいっていないからである。


暫く走るうち・・・方向音痴の私にも気付く事があった・・・。


「ありゃ!?」


明らかに・・・見慣れた風景である・・・。


・・・間違いない・・・これは・・・・


私の・・・・「事務所」方向である・・・。


「何で??」


その答えは・・・・数分後に明らかになる・・・。




(24:55)


なんと・・・・男の正体は・・・


「ご近所さん」であった・・・・血の気が引く


勿論、事務所付近で・・・近隣住民の方々とお付き合いがある訳ではないから、ベ○ツの主が誰であるかは知る由もない。


しかし・・・いくら偶然とはいえ・・・「事実は小説より奇なり」の世界である・・・。


実際、事務所の付近は交通の便も整備されており、市内では有数の「セレブ街」である。勿論、事務所をこの付近に選んだ理由もそこにある・・・。


大きなガレージはシャッターで仕切られており、中の様子を窺い知る事は出来ない・・・。


ただひとつ分かった事は・・・・「S」なる異様にデカイ表札が門柱に掲げられている事である・・・。


私は・・・溜息ひとつ・・・・Y君を迎えに向かった・・・・・。


Y君が・・・勝手に帰宅している事も知らずに・・・・。


(続く)※今日も短くてごめんなさい・・・。