人格破壊(23) | ㈱OTS探偵社・梅木栄二の「グダグダ」小説!

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現役探偵・梅木 栄二(50代)の日々考えている事を事務所に帰った時まとめてみるつもりだったのが・・・。
いつしか勝手に小説化!へタレでド素人な小説読んでやって下さいぃ~。

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(22:10)


Rホテル203号室・・・私とY君は入室した・・・。


突然「プルルル・・・」とインターフォンの音・・・。


「はい。」


「当ホテルを御利用頂き誠にありがとうございます。本日は休憩ですか?お泊りですか?」


・・・監視カメラか何かで見られていたのだろうか・・・汗それとも私の気のせいか・・・・


なんとなく・・・ホテルのおばちゃんの「声」が笑っているような気がする・・・。


「そうですね・・・帰るかも知れないケド・・・一応・・宿泊で・・・」


「かしこまりました・・・・ごゆっくりどうぞ・・」


な・・・なんだその「・・・・」は!!


と一人怒ってみたところでどうしようもない・・・トボトボ


そんな私の落ち込みをヨソに・・・Y君は部屋内にモニターを設置している・・。


今後の調査に支障を来たす可能性がある事から・・・詳細は割愛させて頂くが・・・


今、私達の部屋のモニターには・・・対象となる車の駐車されている状況が映し出されている。


男と対象者が出口から退出してくれば・・・バッチリ録画する事になる。


欠点としては・・・私達が二人とも部屋内にいる事から・・・どんなに急いでもその後の追尾は不可能に等しい・・。


気持ちとしては・・・すぐに男性の身元を判明させたいので退出後の尾行をメインに考えたいのだが・・・。


やはり重要性で考えれば今は「証拠」である。


とりあえず今夜は・・・・仕方が無い。まぁ・・・「写真」の男が判明しつつあるというダケでも良しとしなくては・・・・。


「社長!」


「んっ?」


「お風呂!!入んないっすか?」


「風呂!?」


「はぁ・・・先入って下さいよzzzz


「お・・・おおお・・・お前って・・・ガクブル


「何勘違いしてるんすか?僕いつも録画ボタン押しっぱなしにして風呂入るっすよ。せっかく来たんなら風呂位入んないと損じゃないすか・・。」


「あ・・・・・そういう事なのね・・・どうぞ・・・私に構わず入って下さい・・・・」


「そうすか幸せじゃ!遠慮なくお先に!!」


Y君は嬉しそうに入浴の準備をしている。


私も・・・部屋の中に入って落ち着いたせいか、どっと疲れが押し寄せてくる・・・。


ベッドに寝転がった私は目を瞑った・・・・。


同じ職場の人間・・・どこで知り合ったのか皆目見当もつかない二人の中年男性・・・・。


そして残された家人・・・・・・。


考えれば考える程・・・この一介のどこにでも居そうな奥さんの・・・・「転落」の意図が読めない。


ついでにこの「能天気」なY君の性格も・・・・・ううっ...


考えてもしょうがない・・・とばかりつけたTVからは・・・バラエティ番組の騒がしさが聞こえてくるが・・・私の耳には上手く入ってこない・・・。


そうこうしているウチにY君が風呂から上がる・・・。


「社長!ここのお風呂なかなかいいっすよ!!」


・・・・なぜ・・・・アタマに女性が被るビニールの「アレ」 ←(なんだっけ?髪の毛が濡れないヤツ)を着けている・・あせ①


「あぁ・・・俺はいいよ・・。」


「っすかぁ?」


「悪いケド俺少し寝るよ・・・出たら(対象者達)起こしてくれるかな?」


「了解っす!」


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(24:05)




「社長!!」


「おっ!!?」


「出たっすよ!」


私はモニターを食い入る様に見つめる・・・。今、まさに対象者と男が「ベ○ツ」に乗り込む様子を録画しながら捉えている・・・。


「よし!出よう!!」


「え!マジで行くっすか??」


「あぁ・・・間に合えば儲けものだろ?」


「はぁ~・・・・キツイっすねぇ・・・」


Y君は様々な録画用の道具を鞄の中に仕舞いこむ・・・私はフロントにインターフォンを入れた。


「はい。フロントです。」


「すみません・・・。出ます・・。」


「・・・・・お飲み物は?」


「何も飲んでいません・・・」


「・・・それでは・・・4300円です・・。ありがとうございました・・。」


どうやら・・・・私の気のせいだった様である♪


料金を払い終え・・・急いで私達はホテルを退出した・・・・。まだそこら辺にいてくれると良いのだが・・・。


(続く)