人格破壊(18) | ㈱OTS探偵社・梅木栄二の「グダグダ」小説!

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現役探偵・梅木 栄二(50代)の日々考えている事を事務所に帰った時まとめてみるつもりだったのが・・・。
いつしか勝手に小説化!へタレでド素人な小説読んでやって下さいぃ~。

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(22:25)


軽自動車に乗った男性は帰宅を急ぐ様に車のスピードを上げる。


急げば急ぐほど・・・尾行は行い易い・・・対象の気持ちは前へ前へと進んでいく。


程なくして・・・国道から県道・・市道へと進行する道は小さくなって行く。


軽自動車はY町のとある地区へと入り込んだ・・・。


「ここまでだな・・・・。」


「しょうがないっすね。」


「暫くここに居よう。」


「っす!」


私とY君は付近で暫く待つことにした・・。


少々面倒臭いが・・・・後は付近の「捜索」である。


今後、対象者(奥さん)に何人の男性の影が見えるか皆目見当もつかない・・・。


今ここで接触した人間の身元若しくは身元に繋がる手掛かりはキチンと残しておかなければ後々不必要な忙しさを残してしまう・・・。



(22:35)


いきなり携帯電話の着信音が鳴った・・・。


「ゲッびくっTさん!!(ご依頼者)・・」


一瞬、私とY君は顔を見合わせた。


・・・・・・・・・汗しゃ~ない・・・出なきゃ・・・


「はい!梅木です」


「あ・・・梅木さんですか・・Tです・・」


「どうも、お世話になります・・」


「はぁ・・どうですか?調査の状況は・・・?」


ビックリびくっドキッ・・・・・・やっぱり!!そこ聞きたい? ←(心の声)


「そうですね・・・・・」


ほんの一瞬・・・・ではあったが・・・・声に詰まった・・・


私は咄嗟に・・・・どの程度T氏が落ち着いていられるか・・「打診」する事にした・・・。


「いや~・・・・怪しい動きはありましたが・・・・」 ←(Tさんスミマセン)


びくっ何っ!!ホントですか!!?」


・・・・やっぱ今の段階では・・・真実話せない・・・・サーーッッ・・・


「いや・・・・あくまで怪しい動きというだけで・・・・不貞と・・・・」


「ど・・・・どどど・・どんな様子だったんですか!!!」


「・・・・・・・」


う~ん・・・・・とてもじゃないが・・・・


カーS○Xしてました!!・・・なんて・・・今は口が裂けても言えない・・泣


・・・その時!私は閃いた!?


・・・当社は・・・情報=料金・・・である。


私個人の考え方として、創業以来ずっとそうである。勿論、前金で料金をある程度お預かりした場合は「逐一」進捗状況を報告する「義務」を負う(ご依頼者が望む場合のみであるが・・)逆に「後金」の場合・・・


それでもコミュニケーションがしっかり取れているご依頼者様には・・私の「悪い癖」でついつい報告してしまうのだが・・・(口が軽い訳じゃない!!secret*


基本的には・・・・後金(終了後の支払い)の場合、私達が調査で得た情報を「公開禁止」する事が出来る・・・。


勿論・・・T氏の場合・・・こんな事もあろうかと・・今思えば着手金すらお預かりはしていなかった・・・。


「Tさん・・・・」


「はぁ・・・」


「申し訳ないのですが・・・先日ご契約の際にお話した通り・・・調査料金を御完納頂けるまで・・」


「はぁ・・・」


「残念ですが・・・・内容をお教え出来ないんです・・(ゴメン!Tさん!!)・・」


「はぁ・・・・」


T氏がトーンダウンしていく様子が電話越しに伝わってくる。」


「まだ何とも・・・・Tさん、あと○日間あります・・・もう暫く待って下さい。申し訳ありません・・」


「梅木さん!!」


「はい?」


「せめて・・結果が出たか出なかったかだけでも!!」


・・・・話を摩り替えてこられても・・・・ガクリ


「Tさん!」


「はぁ・・・」


「本当に・・・申し訳ないんですが・・・私もスタッフを抱えています・・・現に今、スタッフと共に行動している最中なんです・・・私が禁止している行為を私が破ったら・・・・お分かり頂けますよね?」


「はぁ・・・・と言う事は!・・梅木さんが一人の時間になったら・・・聞いていいですか?」


・・・・私は頭を抱えた・・・・ため息


「あのねぇ・・・・Tさん・・・そういう事にはならないでしょ・・・」


T氏には・・・失礼であるが・・・声も大きくなってしまう・・・。


「Tさん!!貴方本当に問題を解決に向かわせたいんですか!!」


「は・・・はぁ・・・・」


「私達も真剣です!!Tさんも約束だけはちゃんと守って下さい!!」


「それに・・」


「それに?」


「今、結果を聞いて何か為になりますか?」


「はぁ・・・いや・・・そうですねぇ・・・」


「ご理解下さい・・・・」


「Tさん!」


「はぁ・・」


「来週の水曜日・・・結果をご報告します・・・それまで待って下さい。」


「はぁ・・・」


私は半ば強引に電話を終わらせた・・・Tさん・・・申し訳ありません・・・



(22:50)


Y君:「社長!」


「うん?」


「そろそろ・・・行くっすよ!!」


「だな。」


私とY君はY町の「その地区」に進入した・・・。


道は狭く・・・歴史のある地区なのか・・・古い家が多い・・・


また其々の家の中も見辛い・・・・


これでは・・・あまりにも例の軽自動車を探すのに「効率」が悪すぎる・・・。


「Y君」


「はい」


「こりゃ無理だ・・・車を降りよう・・」


「了・・解・・・・っす」


二人は懐中電灯の小さな灯りを頼りに・・・徒歩で捜索を開始した・・・。


(続く)