人格破壊(7) | ㈱OTS探偵社・梅木栄二の「グダグダ」小説!

㈱OTS探偵社・梅木栄二の「グダグダ」小説!

現役探偵・梅木 栄二(50代)の日々考えている事を事務所に帰った時まとめてみるつもりだったのが・・・。
いつしか勝手に小説化!へタレでド素人な小説読んでやって下さいぃ~。

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(こちらもどうぞ・・・・宜しくお願い致します)お願い


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「あ~・・・あのう・・・梅木さん?」


「はい?なんでしょう?」


「調査会社のIって知っていますか?」


「はい・・・名前くらいは・・・??」


「え~と・・・実はですね・・・」


「はい?・・・」


「そこが・・・・そこに・・・問い合わせしたらですねぇ・・・」


「・・・・・」


「30日間で○○万円だっていうんですよ・・・安いでしょ。どうかなぁ~って思って・・・」


私は・・・・キレるのを通り越して・・・・本当に・・・心の底から項垂れた・・・ため息・・・」


T氏は・・・・・きっと悪気は無いのだろう・・・・・それが分かるからキレずに済んだ・・・・しかし・・・・何と言おうか・・・・今風に言えば「KY」とでも言うべきか・・・・・。


「Tさん・・・・」


「はぁ・・・?」


「私達は他の業者さんの事を良いとか悪いとか・・・そんな事を言う立場にありません・・・あくまで業者を選ぶのはTさんの権利ですから・・・」


「でも・・・・・」


「でも?」


「I社は・・・・梅木さんトコの事・・・・ボロクソ言ってましたよ・・・・あそこは大した事無いって・・・」


私は・・・・自らの座る事務チェアーから・・・・受話器を握ったまま・・・身体3分の2くらいズリ落ちかかっていた・・・。


何で・・・・名前しか知らないI社から・・・ボロクソに言われなきゃならないのか・・・・


私の経験上、他社の悪口を言いお客様を煽る業者にロクなヤツは居ない。しかも30日間で○○万円なんて・・・・金額を日数で割ったら・・・・子供でも企業として成り立たない事は分かる・・・。


正直、呆れて「言葉」を失った・・・・・・。


「Tさん」


「はぁ・・・」


「私はどちらでも構いませんよ・・・先日お見積りした金額が当社の金額です。当社は決められた価格を強引に引き下げて迄ご契約は出来ないんです・・・。私も代表者ですから・・・。」


「はぁ・・・」


「私からI社がどうこうとは言えません・・・申し訳ありませんが・・・」


「はぁ・・・」


「問題が問題です。しっかりご家族の事を中心に考えて・・・より良い方向に向かって下さいね。」


「はぁ・・・」


「また何か困った事があったらご連絡下さい・・・それでは・・失礼します・・・」


私は・・・丁重に電話を置いた・・・・。(つもりである)


悲しいかな・・・私は性格上お客様との「駆け引き」を一番嫌う・・・。


問題の解決に向かう途中で・・・金額云々で駆け引きしている場合ではないからだ・・・。


問題は先に延ばせば伸ばすほど・・・予想もしない展開へと進んで行く・・・。


勿論、それがより良い方向であれば何も心配は要らない・・・。


しかし・・・問題を先延ばしにした結果、「最悪」の事態へと発展するケースの方が断然多い。


私は必ずお客様に言う一言がある。


「問題は1日早く動いても1日しか早く解決出来ません。しかし・・・1日の遅れが1週間、いや1ヶ月の遅れに繋がるケースは多いのです。調査をするとかしないとかでは無く、とにかく問題の解決に向けて・・・ご自身の足は決して止めないで下さい・・・。そうすれば悩みは必ず解決に向かいます・・・・と。」


話は「脱線」してしまったが・・・・私は「T氏」の件については正直忘れようと思った・・・非常な残念な事ではあるが・・・私はお客様に対しベストを尽くす事は出来ても「媚」を売る事だけは出来ない・・・・。


しかし3日後・・・・そんな私の考えとは裏腹に再び「T氏」との再会は訪れた・・・・・汗


(まだまだ続く武士