2月1日は日本最初の電鉄が開業した日 | レールは、こころをつなぐ道。

今から127年前の1895(明治28)年2月1日、日本で初めての営業用電気鉄道「京都電気鉄道」(通称:京電)が七条停車場(東洞院塩小路)と伏見京橋(伏見町下油掛)を結ぶ6.3kmで開業しました。

 

開業時の詳細なルート

伏見線の開業時 現在の竹田街道はなかった

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当時の伏見線の七条停車場は官有鉄道が塩小路通に近い(現タクシー乗降場)付近を通っていて、京都駅の東側の東洞院通りの官有鉄道の踏切南側にあった。

それはこの記念碑のある東洞院塩小路から東洞院通を南へ約百m、現在ステーションループバスの京都駅前乗場(ザ・サウザンド キョウト)前付近にあった。

 

また同年4月1日には官有鉄道踏切を渡った北側から東洞院通を北行し岡崎方面へ向かう市内線が開通し直通を計画していたが、官有鉄道との平面交差は認められず、6年後の高橋(たかばし)と呼ばれる高倉跨線橋の完成まで伏見線と市内線は直結されなかった。

 

日本最初の電気鉄道の京都電気鉄道開業に尽力した3人

・ 琵琶湖疏水建設を計画した北垣国道京都府知事

・ 琵琶湖疏水に水力発電を採用した田辺朔郎技師

・ その電力で日本初の電気鉄道事業を始めた実業家高木文平

1895(明治28)年4月1日市内線開通前日の3月31日に試運転された時の高木文平社長、大沢善助副社長などの関係者記念写真

(「⽴命館⼤学アート・リサーチセンター(略称 ARC)」 京都の鉄道・バス 写真データベースより)

 

 

改業当時伏見側の終点は淀川水運の要衝伏見港に近い下油掛の伏見駿河屋の店の横に設けられた。 画像:伏見駿河屋提供

この路線敷設のために伏見駿河屋は敷地を提供しました

 

現在の伏見駿河屋

電柱の後ろ付近には「電気鉄道発祥の地」の記念碑がある

 

 

1918(大正7)年 京電は京都市電に買収され
伏見線は1970(昭和45)年に廃線
京都市電は1978(昭和53)年に全線廃止