みなさまおつかれさまです。
いい日もわるい日もありますが、
今日も腐ることなくがんばります!
本日は、亜鉛欠乏症ってなんなのよ?を
私の故郷である富山弁にして
タイトルにしてみました。
これまで2回亜鉛シリーズを書いてきて
なんかいいんじゃない?と
お思いの方もちらほらでてきたのではと思います。
そろそろ実際に亜鉛欠乏症を診断して
ノベルジンをぶちこんでみたいのではないですか??
さて、そういうわけで治療をするには
その病気の患者様をしっかりと診断するのが大事!
ということで診断基準について述べたいと思います。
血清亜鉛濃度の話が今まで出てきましたが、
ただ数値が低けりゃいいってもんじゃありません。
でもひとまず、、
亜鉛<60μg/dl・・・・亜鉛欠乏症
60≦亜鉛≦80・・・・・潜在性亜鉛欠乏
と覚えてください。
メーカーはもっと亜鉛濃度が高くても亜鉛欠乏のことがあるよ!
と言っています。
それはホントです。
亜鉛の正常値は個人個人で異なるので
正常値を決めること自体がナンセンス!
基準値(正規分布にして両側2.5%を異常値に設定する)を設けても
なかなかうまくいきません。
でもだからといって相場感が全くないのも困るので
上に書いた基準を何となくでいいので覚えましょう。
上記の血清亜鉛低値に加えて、
亜鉛欠乏症の症状またはALP低値を認めること。
それによって亜鉛欠乏と考え
ノベルジンをぶっこんでよい、となるのです。
下記のうち少なくとも1つ必要
臨床症状
皮膚炎、口内炎、脱毛症、褥瘡、食欲低下、発育障害、
性腺機能低下、易感染性、味覚異常、貧血、不妊症
検査所見
ALP低値
ここで水を差すようでなんなんですが、
一応他に上記症状を説明できる疾患が否定できる、
というのも条件にはなってます。
よろしいですか?
亜鉛欠乏症の診断は、
亜鉛低値+症状+他疾患の否定
が必要であり、
亜鉛補充によって症状が改善したら、
亜鉛欠乏症が確定するわけです。
では亜鉛低値がない患者さんだったらどうします?
亜鉛がさっぱり低くない!っていうならまだしも、
まあまあ低めなんだったら補充はしてみてもいいと思います。
前述の通り亜鉛濃度には個人差がかなりあります。
その辺のところを次回書きますね。
今日も長いこと読んでくださってありがとうございました。