感染症シリーズ②感染部位と細菌 | 消化器内科ゴロ寝お勉強日記

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病棟スタッフの皆さんに、日常業務の役に立つ情報を提供しようと思います。ゴロ寝しながらでもサクサク読めて、必要な知識だけ頭に入るような内容にしようと思いますので、是非暇なときに一読して下さいね!

皆さま、間が空いて申し訳ありません。
夏休みをいただいておりました😅

さて、続きと参りましょう。

前回は細菌は主に
グラム陽性球菌(GPC)
グラム陰性桿菌(GNR)
嫌気性菌
の3種類に分類できる、とお話ししましたね。

今回は
体のどこにどんな菌がいるか
⬇︎
主な感染症がどんな菌によって引き起こされるか

を学んで行きましょう。

さて、身体の部位と細菌の対応はたった3つ覚えればOKです。

口腔内➡︎GPC、嫌気性菌
消化管➡︎GNR、(嫌気性菌)  
※()は嫌気のこともあるよ、くらいの意味
皮膚➡︎GPC

これだけ!!
簡単ですよね?

さて、ぶっちゃけここから先の内容は覚えなくてもいいんです😳

なぜなら上の3つから推測できる内容だからです!

例えば〜、
誤嚥性肺炎。
口腔内から下気道・肺に菌が落ちる
➡︎起炎菌はGPC、嫌気性菌

尿路感染症
会陰部が便などで汚染され外尿道口から菌が入る
➡︎起炎菌はGNR、(嫌気性菌)

蜂窩織炎
皮膚に傷ができてそこから菌が入る
➡︎起炎菌はGPC

胆管炎、胆嚢炎
消化管の菌が乳頭から胆道に入る
➡︎起炎菌はGNR、(嫌気性菌)

という塩梅です。

めっちゃ簡単😆‼️


ぶっちゃけ消化器病棟で普段診る感染症だけならこの知識だけでどうにかなります!

市中肺炎とかを診る場合は、疫学的にどんな起炎菌が多いとかそれはもうほぼ暗記の世界よね、っていう知識が必要になるわけなので、それはまた別個に勉強していただくとしましょう。

次回はそれぞれの菌をどんな抗菌薬で殺すか、というお話です。そこまでやったら、後は個々の抗菌薬についてちょいちょいレクチャーしていこうかと思います。

本日もおつかれさまでしたぁ〜😉