学者だから世事に疎いのではなく 疎いから学者やってるんです 両端の境界知能を考える | 母親ひとり親の医療の学校の受験・修学手助けします

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近年、犯罪と境界知能のかかわりが取り上げられるようになっています。
悪意や利益のためだけではなく
「認知のゆがみ」から犯罪を犯す、かかわることが分かってきました。
いわゆる境界知能(下位境界知能)の場合は日常・社会性能力は「知的障害者」より優れるものの、「健常者」より能力は劣ります。
そのため「認知のゆがみ」が起きやすいのです。

「福岡商業施設殺人事件」犯罪と境界知能の関係? 収容・刑罰で治すことはできません
 
でも
実は「境界知能」とは知能を統計学的な方法でとらえた考え方なので
社会適応から考えると
「低い方の境界知能」があるならば「高い方の境界知能」もあることになります。
一般に「境界知能」と呼ばれているのは「低い側の境界知能」だけで「高い側の境界知能」は議論になることは少ないのです。
 
「高い側の境界知能者」は知能が高いほど発想が普通ではなくなりますが
彼らの発想は普通ではないから創造的に見え
時には世の中に利益をもたらすことで評価されます。
世の中に大きな利益をもたらす者を特に天才と呼んでいるのです。
「低い側の境界知能」の側の外れた行動は犯罪・過失という形で取り上げられることが多いのです。
 
知能の議論では価値観の影響を避けるために「普通」や「健常」という言葉ではなく「標準」という言葉をつかう必要があります。
「普通」と「標準」の違い 発達障害(神経発達症)から考える
 
実際には「高い側の境界知能者」でも「コミュニケーション能力の不足」や「認知の偏り」といった問題を抱え
時には社会適応ができないこともあります。
 
「低い側の境界知能」で起りやすい「マイナス思考」に対して
「高い側の境界知能」では「自信過剰」が起きやすいのですが
これは違ったものではなく本質的には鏡に映った像と考えることもできるでしょう。
 
それが「強いこだわり」や「社会適応の障害」と結びつくときには犯罪を起こしてしまうこともあるのです。
知能が高い側では「計画性」や「段取り能力の高さ」でより深刻なことになることもあります。
 
タリウム事件、元名大生の無期懲役確定へ 上告を棄却

この事件では「高い能力」と「神経発達症」とのかかわりで話題になりましたが
やはり、そこには「認知のゆがみ」があったようです。
そこにあるのは物知り顔で言われる「心の闇」ではなく「見える風景」の違いです。
 
学者の中には世事に疎いからではなく
世事に通じることが出来ないから学者をやっている人をよく見受けます。
 
自分を知り自分の限りを知ることで自分を生かす
標準の人でも当たり前ですが
標準から外れた人ではなおさら大切なことになります。