自分を尊いと思う人でなければ他人の尊さを守ることはできません | 母親ひとり親の医療の学校の受験・修学手助けします

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もう当たり前になっているSNS炎上で思うことは

素人とプロの間の垣根が消えてしまっていることです。

プロは自分から求めても求めなくても露出してしまえば仕事です。

特にショービジネスの人がSNSに露出するとはどういうことかということです。

 

当然

ショービジネスをやっていても売り渡すことができないことはあります。

自分の意志で「仕事場、家から外の世界」と「自分の世界」とを分ける。

SNS(それとパパラッチ)以前の時代、それは特別のことだったわけではありません。

 

田所康雄さんはみごとに渥美清と自分とを分けきって死にました。

寅さんのイメージと違ってもてまくった人だそうです。

もてまくった人がもてない男を演じてきたわけです。

それがプロの芸だったのです。

 

しかし

素人とプロの間の垣根がぼやけてしまったSNS上では

有名になりたい、金稼ぎをした素人が自分のプライバシーを露出すると

これまでプロというしくみの中で

わざとプライバシーを露出させてきた人や

露出を演じていた人たちも

素人と同じものとしてしか見えないようになりました。

 

生活のためや一攫千金のため、有名になりたいためになり振りふり構わない。

(時には自己実現のため?)

そのためには自尊心もへったくれもないでしょう。

特に見知らぬ相手であればなおさら勢いでどんな酷いことでも出来るのが人です。

勢いがつけばそんな感情に悪乗りする人が出るのは当然です。

そこはコントロールを失ってしまったショーステージです。

 

しかも

自分もステージの上に登っているのです。

その人も自尊感情を失っていたのではないでしょうか。

 

最初から相手を攻撃する悪意をもっていたのならともかく

勢いで自分をコントロールできなくなっている人は

熱から冷めてしまえば後悔はあっても、罪悪感はないでしょう。

 

そんな流れを悪用して人気を取ることだけを考えて番組を製作してきた人たちは

自分が悪意の人だったことには気づきもしていないのでしょうね。

(気づいてもそれは他人事です)

わたしにはガイドラインの問題とかではなく

自尊感情を失った人たちの行いが人を不幸にしているとしか思えません。

 

ギリシア悲劇で祭に酔った女たちが人を引き裂くという話がありますが

彼女たちはよい母よい娘たちであったのでしょうが

祭の秘儀に酔った彼女たちには獣と人との見境はつきませんでした。

正気を失った者を責めてもまた別の酔った者たちが生まれるだけです。

 

祭に酔うことでしか自分が解放できない人間にとって

酔っている時だけが生きている時間なのかもしれません。

酔っている時だけが生きている時間なのかもしれません。

もともと祭は非日常のもので、時に「生け贄」も求めます。

 

しかも

現代社会は毎日が祭です。

特にメディアはそれ自体が祭です。

炎上はメディアの本質です。

 

現状をよしとしない人は

規則や罰と言った方法ではなく・・・

人が他人の攻撃に向かう現象がどういうしくみで生まれ

それとどう向き合っていくかというとらえ方が必要なのではないでしょう。