医療は「必要悪」も行う行為である ワクチンの接種から考えるプロフェッショナルの資質 | 母親ひとり親の医療の学校の受験・修学手助けします

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医療の仕事は直接他人の心身に触れる仕事で

常に相手の心身を侵す危険を伴っています。

このような仕事をするためには

仕事に対する深い知識や職業上求められる倫理を身につけることが非常に重要になります。

 

体にメスを入れたり、エックス線を照射したりするように

医師が他者の身体を傷つけたり体に接触したりするような行いを「医療的侵襲行為」と言い

これは正当な業務でなければ傷害罪や暴行罪に問われます。

当然、これは精神に対しても同じことが言えます。

 

わたしは教員をやっていましたが

教育という仕事も「精神的な侵襲(時には体も含む)」を伴うものです。

(堀江貴文さんの「教育は洗脳である」という発言は多分にこれを誤解しています)

その点では医療とは別の分野の仕事といっても共通する部分があります。

 

ワクチンの接種は程度の差はあってもわざと感染症にかからせることですから

(感染させるから抗体が出来るわけです)

人間の心身を侵すことであることには違いはないのです。

 

いかに善意であっても、仕事上の必要であっても

相手の心身を侵すという点に違いはないのです。

侵襲行為を行う時には常に相手に害を加えるかもしれないという覚悟が必要です。

 

ですから

自分たちがすることがすべて善という思い込みには危険があります。

結果としては善を求めていても

善であるとは言えない手段を取ることはよくあります。

 

侵襲行為を行う者はたとえ自分の行いの目的が善であっても

いや、必ずしもすべてが善ではないからこそ

常に注意が必要です。

特に善意の押しつけには気をつけなければなりません。

 

今、新コロナワクチンの接種で気になるのは

「推進派」でも「反対派」でも

主張に善意の押しつけを感じることです。

 

結局はワクチン接種は感染予防という手段でしかありません。

そこあるのは

感染という被害を防ぐ(最小限にする)ことと

推測される薬害とのつり合いでしかありません

 

必要なのは、それぞれの立場から考える被害をどう最小にするということです。

必要なのは善意よりも冷静な判断からの主張です。

 

専門家は委託を受けて判断する手助けをする。

(必要があれば代わりに判断する)

 

それを

善悪の問題だと取り違えてなりません

それこそが医師(職業人)の資格と言うことができるでしょう。

 

もともとプロフェッショナルとは能力ではなく職業意識を指す言葉です。

アマチュアでもプロよりも優れた人がいることはよくあることですが

これがプロとアマチュアの違いと言ってもいいでしょう。

 

自分たちがすることがすべて善という思い込みをもって他人に強制しようとするプロフェッショナルと称する人を見ることが多いのは残念なことです。