外国から高度能力人材を呼び寄せることって どれだけ身勝手なことか考えたことがありますか | 母親ひとり親の医療の学校の受験・修学手助けします

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自分の国で十分に能力を発揮できない

もっと稼ぎたい人に日本で働いてもらうのは

一見winwinの関係に見えます。

日本国は政策として「外国から高度能力人材を呼び寄せる」ことを進めています。

 

しかし

もし、幸福になるための移住の自由が権利があるなら

同時に

自分から移住を望まないかぎり

自分が生まれ育った土地で幸福になる権利も認めなければならない。

 

安全所にいる人は口では「人道」を言うが

人道を言うのなら

同じ人として

彼らが自分で生まれ育った土地で幸福になる権利を守ってやろうという気概がいるのではないか。

それがないなら

ただ、彼らに対する哀れみ、かわいそうな人を助けてやろうという

自分が安全なところでいい顔をしたいだけではないのか。

 

日本国内でも同じことが起こっています。

地方では

(わたしは「地方」という言い方は嫌いですが代わりに使う言葉がないので使います)

高学歴者が自分の能力を発揮し

それに見合った収入を手に入れる場がありません

 

地方では人の上に立てる人材がものすごく少ないのです。

(時々実家に帰ると強く実感します)

行政(市町村レベルで)で計画を立てようと思っても

発想ができる人がいない

そこから計画を作れる人がいない

そして計画を評価できる人がいない

 

だから

新しい計画を立てるときには

企画会社に丸投げするしかありません。

 

自分たちで計画ができないので

ひたすら、よさそうな話をもってくる会社に頭を下げるしかありませんし

言うことを鵜呑みにするしかありません。

(計画を評価する能力もないので)

 

確かに

新規事業をすればその時はそれなりの雇用を生むかもしれません。

でも、結局はおいしいところは企画会社にもっていかれ

気づいたら

何も残っていなかった

ということになります。

これが今、日本全国で起こっています。

 

外国から高度能力人材を呼び寄せるとは

このようなことを国ごとで行うことです。

 

フィリピンでは自国で養成した看護師がほとんど合衆国に引き抜かれてしまっているそうです。

彼らはEnglishで医療の訓練を受けますからそのまま、英語圏で働くことが出来ます。

そのため、フィリピンではいくら自国ために養成しても常に医療のスタッフが足りません。

しかも、有能な人ほど国から出て行ってしまいます。

 

さらに

ある程度の教育を受けている女子は中東で家政婦をするのですが

(子どもを家に残して年季奉公することが多いようです)

雇い主から当たり前のように虐待を受けていることが問題になっています。

それでも

仕事があれば家に送金できます。

子どもを学校にやることもできます。

 

日本国は日本の看護師・介護士の不足分を養成するためにインドネシアを中心に人材募集をしています。

 

日本の大学・専門学校では高校卒者を基本に看護師の養成をしています。

ところが

考えてみればわかる通りに

むずかしい日本語の訓練を受けてまで資格をとろうと考えられるのは

それだけの学歴・能力をもった人です。

現地としては高度な教育を受けた人たちだと考えるのが当然でしょう。

それだけの能力がなければ仕事で必要な日本語を身につけることはできません。

 

それを

日本では実際には高いレベルの訓練を要求しない分野(介護)で働かせようとしているのです。

確かに手っ取り早く稼ぐということではwinwinの関係なのしれません。

それでも

人材を引き抜かれた国では国の発展が遅れ

その分また能力をもった人が国外に出なければならないという悪循環を生みます。

 

まあ、稼げないから国を出る人をどうすることもできません。

しかし、その前に必要なのは

まず、日本でどうにか出来ることはどうにかすることです。

大きな世界の流れからするとわたしの力などほとんど「無」です。

それでも

わたしは訓練の機会や訓練を受けるためには能力が足りない人が訓練を受けられる条件を作ります

 

今、十分な生活ができない日本人が一人一人が豊かになり

何人かでも他国の人の暮らしに目を向ける余裕が出来たときに

彼らの「自分で生まれ育った土地で幸福になる権利」の手助けができるかもしれません。