おしまいの・・始まり | 僕が死ぬ日・・生まれる日

僕が死ぬ日・・生まれる日

僕が死んで・・生まれる日までの記録

「訳を聞かせてもらおうか・・」

友美の父親は私を睨みつけそう言った。

あいつは何も話していないのか?自分の両親に・・

私は探るように友美の父親の顔色を見ながら呟いた。

「私が全て悪いんです・・彼女を信じられなかった私が!

お願いです!会わせてください!友美に!友美に会わせてください!」

私は悲痛な顔で彼にお願いをした。しかし彼は・・

「駄目だな!あいつを悲しませるような男にこれ以上、あいつと暮らせてさせる

訳にはいかない!それにもう届いているはずだろ!離婚届が・・」

淡々と話す友美の父親の顔には何の迷いも無かった。

一刻も早くこの男と可愛い娘を別れさせたい!その思いだけだったのだろう・・

「もしかして・・あの離婚届はお父さんが送って来たのですか?」

私は少しだけ怒ったような顔をしてそう彼に尋ねた。

「さぁ~どうかな?でも、それが娘の本心だと思って頂きたい」

「何で!あなたにそんな事が解るんですか!何で・・」

私は興奮を押しとどめる事が出来ないような荒い口調で彼に言った・・

「親子だからだよ!誠君・・」

彼はそう・・静かに呟いた。

「親子だから?だったら、私達は夫婦です!あなたより一緒に居る時間は短いかも

しれないし、血の繋がりも無いかもしれません!でも私達には死ぬまで一緒に居ようと誓った固い絆があります!お願いします!会わせてください!友美に・・あいつに・・」

私は泣いていた・・そんな言葉を友美の父親に叫びなら・・

なぜにこんなに涙が止まらなかったのか正直、自分でも理解できない。

たぶん・・それだけ必死だったのだと思う。

「お父さん!誰か来てるの??」

台所から・・・友美の声が聞こえた!

私は叫んだ!「俺だ!俺だ!友美!俺だ・・」と

驚いたような顔をして友美が台所から飛び出してきた!

それを制するように彼女の父親は友美の前に立ちはだかった・・

「友美!行くんじゃない!こいつと何も話すんじゃない!」と

涙でクシャクシャになった顔で私は叫んだ!

「友美!すまなかった!帰って来てくれ!」と

「お父さん!どいてください・・私、彼に話があるのよ!」

友美は自分の前に立ちはだかる父親に対してそう叫んだ・

「私!私の旦那様に・・話があるのよ・・」と

私はそんな友美を何も言えずに見つめていた・・